緊急事態宣言が全国的に解除されたが、私たちの生活はいまだ元には戻らない。新型コロナウイルス感染症対策の一環として、ライブをはじめとしたイベントへの自粛が要請されて約3カ月。日々、多くのアーティストたちが、予定していたライブやフェスへの出演を見送らざるを得なくなり、断腸の思いで中止や延期を決断している。
また4月より全国に発令された緊急事態宣言により、休業になっていたCDショップも少なくない。そのため、新譜のリリースも軒並み延期となり、2020年の音楽シーンはほとんど止まってしまっていると言ってもいいだろう(こんな“2020”になるなんて、誰が想像していただろうか。いまだに「ここは映画の世界の中なのではないか」とたまに錯覚してしまうほど、現実味がない現実だと思ってしまう)。
連日連夜のごとく、狂ったように(それほど重要だと言うことだが)「STAY HOME」や「おうち時間」が叫ばれていた中、この在宅時間を有効に活用して、これまで気になっていたが手を伸ばせなかったものをインプット/アウトプットするアーティストたちが目立った。
その中で、特に話題になっているのは、“いま”を反映した新曲を生み出し在宅でMVまで制作してしまった音楽グループ。この在宅MVは、実に秀逸な作りとなっており、楽曲のストーリーが画で表現されているだけでなく、それぞれのグループらしさも詰め込まれているのである。そして、見るものに笑顔や元気を与える、実にピースフルでハピネスな温かい作品に仕上がっているのだ。
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