キズナアイ、ホロライブ、にじさんじ…2020年もVTuber市場拡大 地上波番組&CM進出、音楽ライブ・リアルイベント物販展開進む

2020/06/02 12:20 配信

芸能一般 コラム

バーチャルYouTuberドラマ「四月一日さん家と」が、4月からテレビ東京系ほかで放送(C)「四月一日さん家と」製作委員会

音楽ライブシーンでも存在感


「にじさんじ」は、2019年から9組20人出演のフェスや両国国技館でのライブを開催、さらに全国ツアーを行うなど精力的だ。また、月ノ美兎がソニー・ミュージックレーベルズ、樋口楓がLantisからメジャーデビュー。

「ホロライブプロダクション」事務所には、女性グループの「ホロライブ」、男性グループの「ホロスターズ」などが存在し、豊洲PITなどでのライブを開催。「ホロライブ」は1期生から4期生までいるなど、実在のアイドルのようだ。

さらに、「KAMITSUBAKI STUDIO」というレーベルには、1stワンマンライブを開催し世界トレンド1位を獲得したバーチャルシンガー・花譜が所属している。ほかにも、メジャーデビューしている富士葵、田中ヒメと鈴木ヒナのユニット・ヒメヒナなど単独ライブを行うアーティストは多数。定着してきたVTuberによるライブも引き続き強化されていくだろう。

2020年はさらに収益化が進みそうだ


業界先駆者のキズナアイは、2020年4月24日に声優の春日望がボイスを提供していることが初めて公表され、マネジメント会社も独立し今後新展開が期待される筆頭の存在に。キズナアイから分裂した人格の2人目「loveちゃん」、3人目「あいぴー」が2人組VTuberとして活動していくことも明かされ、6月15日に行われる生配信に注目が集まる。

「にじさんじ」運営が約19億円を調達、「ホロライブプロダクション」を運営するカバーが総額約7億円の資金調達を実施するなど、企業勢の発表が相次いだ。「ホロライブ」は所属タレントをイメージしたアロマスプレーが発売されることも発表し、今後グッズ展開も活発化しそうだ。

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