――まずはプリキュアに選ばれた際の感想をお聞かせください。
悠木碧:もう本当に感無量です。
プリキュアというと、女性声優さんの憧れの一つですし、私自身、実はこれまでもプリキュアのオーディションはずっと受けさせていただいていて、それでもなかなか受からずにいました。
今は、自分を選んでくれた(キュア)グレースちゃんに、返してあげられることって何だろうなって、ずっと考えていて。この子のためにしてあげられることをしてあげたい、という気持ちでいっぱいです。
プリキュアに決まったときの周りの方々の反応も、すごく特別なもので。それだけみなさんがすてきな作品だと思ってくれているのと同時に、期待されているものも大きいなと感じています。でも、憧れが強かった分、やりたいこともたくさんあるんです。
依田菜津:私は、ありがたいことに「H U G っと!プリキュア」(以下「H U G プリ」 / 2018~2019年)から3作品連続で出演させていただいているのですが、アフレコ現場でキラキラとしたプリキュアの声優さんたちを見て、プリキュアというものに夢を持っていましたし、憧れもありました。
大人になってから、そして声優になってから「プリキュアになりたい!」と思うようになって、でもやっぱり「自分なんかが…」という思いもありました。
そんな中で、これまでの2作品に参加させていただいて、こんな私でも「なんでもできる! なんでもなれる!」といろいろなことを教わり、勇気をいただいて、今回のオーディションに臨めたんだと思います。
サプライズで合格の通知をいただいてから、今もずっとうれしくてうれしくて。プリキュアの先輩方から教わったことを、今度は自分もしっかりとお返しできればいいなと思っています。
(「H U G っと!プリキュア」の“H U G”は全角文字が正式表記)
河野ひより:私は、小さい頃からプリキュアを見て育ってきたので、「プリキュアになりたい」という思いを持ちつつも、まさか自分がプリキュアになれるなんて思ってもいなかったので…。私も合格したことをサプライズで教えていただいたのですが…。
悠木:みんなサプライズだったんだね。私もそうだった(笑)。
河野:発表の瞬間にカメラが回っていたのですが、後にも先にも、言葉を聞いてあんなスピードで涙を流したのが初めてで…もう今、思い出しただけでも泣きそうになるくらいで…。
実は「スター☆トゥインクルプリキュア」(以下「スタプリ」 / 2019~2020年)のオーディションを受けさせていただいたのですが、そのときは全然自分の思うようにいかなかったんです。
でも今回は「絶対にプリキュアになるんだ!」という強い思いで臨めたことで、いいご縁が生まれたのだと思っています。自分の中で思い描いていた“プリキュアへの思い”や熱意がちゃんと届いたんだと思うと、「生まれてきて本当によかった」って本気で思えた出来事で。私の人生の中でも、きっと大きな大きなターニングポイントになることだと思っています。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)