4月29日から6カ月間、陽が当たらなくなる南極科学研究基地。任務を終えた夏期隊員たちは、そのまま研究を続ける「越冬隊」のメンバー10人を残し、閉ざされた基地を去る。
しかし、突如基地との交信が断絶。越冬隊との別れから6カ月後、ようやく夏期隊長・ヨハンが救助隊を率いて基地に到着すると、静まり返った恐ろしい光景を目撃する。
そこには惨殺された7つの死体。生存が確認された者もいる一方、行方不明になっている者もいた。一体6カ月の間に、基地では何が起こったのか、生存者の証言は食い違う。この闇深き謎をめぐり、陸の孤島ともいえる南極の基地で、極限状態に置かれた人間たちが壮絶な心理合戦を繰り広げる。
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