北原里英、舞台作品の映画化に「より作品への期待が膨らんだ」<Interview>

2020/06/21 21:35 配信

映画 インタビュー

映画「HERO~2020~」より(C)「HERO」~2020~製作委員会


斎藤工の出演に「説得力が増す」


――ご自身が出ているシーンで、お気に入りのシーンはどこですか?

回想のデートシーンや(勤務先の)工場でのシーンなど、舞台では描ききれなかったところは全部すごく好きです。

告白のシーンでは、西条さんはシャッターの高さまですごくこだわって演出されていて、斬新な画になっているので、注目してほしいです。

――では、ご自身が出ていないシーンのお気に入りも教えてください。

そっちの方がたくさんあるかもしれません! レンタル人材派遣会社の社長と秘書のコンビはすごく好きですし、広樹の回想でお父さんが川に子どもを助けに行くシーンも格好良くて見入ってしまいました。

あと、ヒーローたち(妄想戦隊レッド、ブルー、ピンク)をどう描くのかなと思っていたんですけれど、ヒーローたちが撮影しているというふうに描いていますよね。

3人が撮影していない時の素の感じも含めて、舞台では全くなかった演出なので、新鮮で面白かったです!

――広樹のお父さん役で松尾諭さんが出演されていますね。

撮影日が被って、現場でお会いしておしゃべりしていたんですけれど、その時は子役の子どもたちに面白いうそを言ったりして、いいおじさんみたいに振る舞われていたのに、映像を見たら本当に素晴らしくて、役者魂というものを感じました。

映画「HERO~2020~」より(C)「HERO」~2020~製作委員会


――そして、斎藤工さんが死神大佐を演じます。

斎藤工さんがスクリーンに現れると、一気にシーンの説得力が増すんですよね。もちろん、誰もが出そうと思って出せるものではないので、「あの説得力の正体は一体なんだろう?」と考えさせられました。

――舞台も見ていない方に、本作をどのように見てほしいですか?

何も知らない状態で見るのが一番面白いと思うので、楽しく騙されてほしいと思います。「どういうことだ?」と引き込まれると思うので、まずは何も考えずに見てください!

――では、舞台をすでに見た方には本作のどこに注目して見てもらいたいですか?

舞台を見てくださっていて、ストーリーを知っている方には、やはり舞台では描かれなかった回想シーンを楽しく見てもらえたらなと思います。

――最後に読者にメッセージをお願いします。

映画出演が初めてというキャストもいたり、西条さんの劇団メンバーが舞台を飛び出してスクリーンにいたりと、個性豊かですてきな皆さんと作り上げた作品です。

ぜひ、この作品を映画館で見てもらえたら、すごくうれしいです。そして映画館から帰ったら、しっかり手洗いとうがいをしていただければ、なおうれしいです!

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