福岡発の特撮番組「ドゲンジャーズ」が盛り上がっているワケ 6月28日に最終回&一挙放送!

2020/06/28 08:20 配信

アニメ コラム

特撮のプロフェッショナルが集結!


特撮番組「ドゲンジャーズ」※提供写真


本作の監督・荒川史絵は、高校生の時に見た「激走戦隊カーレンジャー」をきっかけに特撮の道に進み、さまざまな仮面ライダーや戦隊シリーズの助監督を務め、2015年に「烈車戦隊トッキュウジャー」のVシネマ作品で監督デビュー、他にも特撮ドラマ「牙狼<GARO>」シリーズや、ドラマ「トクサツガガガ」の特撮パートなどにも関わってきた人物。

「―カーレンジャー」に出演していたスーツアクターの横山一敏、2015年に引退したスーツアクターの押川善文が本作で復帰し、アクションのクオリティーの高さを支えている。声優も数々のスーパー戦隊シリーズに出演経験のある岸祐二(オーガマン役)や関智一(ナレーション)が参加。さらに、押川と「仮面ライダー電王」で共演していた中村優一の友情出演も。

彼らが、これまでに培った特撮での経験を注ぎ込んでいるのだから本家特撮シリーズさながらのクオリティーの高さを大人ファンたちが絶賛しているのも当然だ。最終回が近づくにつれ、第2期を期待しSNSで盛り上げようとする声やグッズ購入で作品を支えたいという声が上がるが、本作の使命の一つに、SDGs(持続可能な開発目標)にまつわるテーマがある。

おもちゃ…ではなく「やくいく手帳」を普及


『薬育』を普及するべく降臨した「薬剤戦師オーガマン」が登場する本作では、SDGs第三項目「すべての人に健康と福祉を」における持続可能な社会実現の一環として、おくすり手帳を番組オリジナルの「やくいく手帳」として作成。全国の薬局(オールジャパンドラッグ加盟店をはじめとした希望店舗)へ合計100万部を無償配布している。

薬の飲み残し(残薬問題)の解消と、子供たちが家族の服薬状態をチェックして家族の健康を守るヒーローとなれるようにという願いが込められた作品でもあるのだ。

番組自体の面白さとともに社会的テーマを発信する本作、その今後の活躍も見届けたい。