本国公開から2020年で40年、7月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて“緊急”公開される映画「エレファント・マン 4K修復版」で監督・デジタルリマスター化監修を務めたデビッド・リンチの、本映画を製作するに至った、「エレファント・マンの始まり」を赤裸々に語る、インタビュー映像が解禁された。
本作は、19世紀のロンドンで“エレファント・マン”と呼ばれた、実在の青年のジョゼフ・メリックの生涯と、彼を取り巻く人々の交流を描いた感動作だ。
カルト的人気を集めた、リンチ監督の長編映画デビュー作「イレイザーヘッド」(1977年)の後、自作の脚本に着手していたが、資金繰りがうまくいかずに断念していたところに、映画プロデューサーのスチュアート・コーンフェルドが推薦してきた4作の脚本のうち一作目が、「エレファント・マン」だった。リンチ監督は本作との運命的な出会いを振り返り、「頭の中で、小さな爆発が起こった気分だった。直感で“これだ!”とすぐに分かった」と語っている。
そして、本作ではノンクレジットであるが、製作総指揮を担当した、コメディー俳優のメル・ブルックスが、リンチを監督に起用した裏側も明らかになった。当時、リンチ監督の存在を知らなかったブルックスは、「イレイザーヘッド」を見てから決断することを告げ、「僕は“終わった”と思った」と、リンチがその時の心境を語る。
その後、ブルックスはリンチ監督の作品をいたく気に入り、無事、監督として、この映画をスタートさせることとなった。
当時、33歳だった新鋭監督の名を世界中にとどろかせることとなった作品を、映画館の再開を祝し、特別鑑賞料金として、1100円均一で公開されることも決定している。
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