<東京パフォーマンスドール>初の無観客ライブもファンとの“一体感”「この日をすごく楽しみにしていました」

2020/07/01 15:39 配信

アイドル

久々のライブでも息の合ったパフォーマンスを見せる6人撮影=Jumpei Yamada(J.Y.P.O.)/山田秀樹


次に2019年6月リリースの「SUPER DUPER」。浜崎香帆脇あかりコンビが振り付けを担当したこともあり、キュートな振りに目を奪われがちだが、メンバー六人六色の声が楽しめる曲でもある。歌詞にも元気になれるメッセージがたくさん詰まっており、これを聞くだけで前向きな気持ちになる人も多いのではなかろうか。

そうこうしていると、おなじみのチャイムチックなイントロが流れてきて、一瞬、もう終わり?と焦った「SHINY LADY」へ。SHINY LADYの“前口上”といえば脇っちゃ!、と言ったか言わないか、「この日をすごく楽しみにしていました。この曲で一つになりたいです…SHINY LADY」という言葉から、ブランクという言葉は恐らく辞書にない高嶋菜七の歌い出し。

世の中は変わってしまったけれど、奇跡の6人組は不変だな、と思わせるオチサビ、間奏ダンス、ラスサビの上がりっぷり。

ライブのTPDと言われるけど、それは単にスキルの話だけではない。心を揺さぶるエモーショナルな歌やパフォーマンスがあるからこそ、見る者に唯一無二のときめきを与えてくれるのだな、というのが早くも十二分に伝わってくる。“ドール”だからといって、感情のないきれいなお人形がただ振りを完璧にこなしているだけ、じゃない。

一区切りのためのシャイニーだったのか、珍しくここでMCへ。高嶋の「配信をご覧の皆さま、本日は東京パフォーマンスドール『ダンスサミット2020 〜NO LIVE, NO TPD.〜』をご覧いただき、ありがとうございます!」というあいさつから、「今回初めてのこういう形でのライブとなりましたが、いまそれぞれの皆さんのおうちで見てくれているんですかね? 見てくれていますか~?」という呼び掛け、6人そろって表舞台に出るのは久しぶりという話、新衣装の話などをトーク。

さらに、SHOWROOMライブならではのコメントチェックもあり、ファンとの“交流”を楽しんだ。

そして、高嶋の「次に歌わせていただく曲は、6月11日に配信されたばかりの私たちの新曲『eyes』という曲なんですけども、この曲は、私たちのまなざしというものがメインで歌詞にも入っていて、応援してくださる皆さんが私たちを見てくださるまなざしだったり、ライブ中に私たちが皆さんを見るまなざしだったり、いろいろな意味が込められています。この曲は私たちにとって久々の応援歌。結構しんみり系が多かったよね?最近…」と同意を求めると、「ううん」と即否定される“お約束感”もありつつ、「皆さんの背中を押す曲となっていますので、初披露なので緊張しますが、ぜひ見てみてください」とまとめ、“7”曲目に「eyes」を持ってきた。

リリック&フォトビデオは公開されているが、ライブではもちろん初披露。疾走感あるメロディーに加え、全身を伸びやかに使ったエレガントな振りや手足を細かく使った難度高めなダンスに見とれていると、節々に力強さを乗せてくる歌声。ファンの方も思ったに違いないが、早く生で見てみたい、と貧乏ゆすりが止まらず、隣の部屋からドンドンされたのは言うまでもない。

続いて8曲目にはこちらもファン人気の高い楽曲「TRICK U」。新衣装の上着を脱ぎ捨て、TPDちゃんたちがTPDさんになって色っぽくパフォーマンス。特に、林希先生いわく「ミュージカル女優感が出てきた」という、“SRギフトリアクションの女神”こと橘二葉のボーカル&妖艶な表現が光ったし、自宅からのカラオケ配信でもファンを圧倒するディーバ・高嶋のオチサビももちろん光っていた。

そこから畳み掛けるように“マイユニ”こと「MY UNIVERSE」へ。ずいぶんと久しぶりに聞いた気がするこの曲、歌い出しの脇の低音から、強弱ついた浜崎&上西コンビのハモリ、間奏ダンスはずっとぼんやり眺めていたいほど魅力的で好きだ。