山々に囲まれ、冬には雪深くなる地で、古くから根付いているのは「もち」の文化。1つの臼(うす)でもちをついて、みんなで食べる。それは当たり前のように、ずっと続いて来た習慣。
おばあちゃんの葬式で、臼と杵でつく昔ながらの方法でどうしても餅をつきたいと言い張るおじいちゃん。家族は、そんな面倒なことをしなくても、餅つき機で同じようにおいしいものができると言ったが、かたくなに餅をつくと言う。
ユナはそんなおじいさんの心の機微を感じて、そっと寄り添う。生徒の減少から中学校の閉校が決まり、最後の1年を終えると学校もなくなる。ユナの世界も刻々と変化をしていき、友人、憧れの人が離れていくことへの不安を覚えていく。
そして、彼女は「努力しないと忘れてしまうものなんて、なんだか本物じゃないみたい―」と問う。
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