鴻上尚史率いる虚構の劇団がことし2本目となる本公演を池袋シアターグリーンにて上演中。今回の作品は、'88年の初演以来、海外公演やミュージカル公演など再演され続けている「第三舞台」の代表作でもある「天使は瞳を閉じて」だ。
街を取り囲む”見えない壁”によって、放射能や宇宙線といった脅威から守られながら、そうとも知らずに自由を求めて”見えない壁”を壊そうとする人々が描かれている。
震災後にこの作品を上演するにあたり、鴻上自身は、「原子力発電所のメルトダウンから始まるこの芝居を、この時期に上演するのは、じつは、まったくの偶然です。去年、ことしの夏に何をしようかと考えた時、4月に新作『アンダー・ザ・ロウズ』をやり、11月に第三舞台の封印解除公演をやるのだから、8月は虚構の劇団メンバーで第三舞台の作品をできたら面白いんじゃないか?と考えたのが始まりです」という。
また、初演からミュージカルまですべての「天使は瞳を閉じて」のマスター役を演じた大高洋夫が客演として登場。作品を知り抜いた大ベテラン俳優と、若手劇団員が生み出す”虚構の劇団版”「天使は瞳を閉じて」は8月21日(日)まで。
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