映画「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」よりジェームズ、ピーター、アグニェシュカ監督の3ショット解禁

2020/07/07 17:21 配信

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映画「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」に出演するジェームズ・ノートン(写真左)、ピーター・サースガード(同右)&アグニェシュカ・ホランド監督(同中央)(C)Erik Weiss (C)FILM PRODUKCJA-PARKHURST-KINOROB-JONES BOY FILM-KRAKOW FESTIVAL OFFICE-STUDIO PRODUKCYJNE ORKA-KINO SWIAT-SILESIA FILM INSTITUTE IN KATOWICE

8月14日(金)から東京・新宿武蔵野館、東京・YEBISU GARDEN CINEMAにて全国公開予定の映画「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」より、若き英国人記者の主人公のガレス・ジョーンズを演じる英国俳優のジェームズ・ノートン、ニューヨーク・タイムズのモスクワ支局長であり、ピューリッツァー賞も受賞したウォルター・デュランティ役の演技派俳優のピーター・サースガード、そして、本作の監督を務めたアグニェシュカ・ホランドの3ショット写真が解禁された。

この3ショットは、本作がコンペティション部門に出品された、2019年ベルリン国際映画祭でのもので、ホランド監督に寄りそうジェームズからはやわらかな優しさに満ちた紳士的な様子が、ピーターからは胸元を開けたスーツ姿も含め、“大人の色気”があふれている。

また、自身の両手をにぎりしめ、笑顔でかわいらしくも見えるホランド監督はふたりについて、下記のように語っている。

まずはジェームズの演技について、「演技のテクニックがものすごくさりげない」と評し、「もちろん、現場で演技を見ているけど、あまりにもち密で計算されているから、実際に編集し始めるまでわからなかったの」と編集の段階になり、初めてジェームズの細かいしぐさや、それに込められた意図に気づいたと語った。

まさに“さわやかでさりげないイケメン”のジェームズは、作品に対して「一般的にあまり知られていないこの物語を聞かされた人たちは、“なぜ知らなかったのか”と驚くことだろう。ガレスは希有の存在だし、彼が目の当たりにしたことも歴史上類を見ない。信じがたい話だよ。飢餓の実態を、ウェールズ出身の記者がひとりで暴いたなんて」と話し、映画出演の決め手になるのは、キャラクターの人物像とも述べた。

重要なキャラクターを演じたピーターは、撮影開始のギリギリでロケ地のポーランドに着いたので、ホランド監督はあまり話し合う時間はなかったが、「しかし、大規模なTVシリーズで経験を積んでいる彼は、即座に集中力を高められるため、テンポがとっても速かった。それで演技がうすっぺらくなってしまうと台無しですが、瞬間的なエネルギーとなって表れたので満足でした」と振り返った。

そのピーターは、スターリンをよう護した大物記者のウォルターについて、「複雑で、理解しがたい人物に惹かれることが多い。私が演技をする上で重要視しているのは、その人物の納得できない態度を理解すること。デュランティの場合も同じだ。彼はなぜ、長期間にわたって“その闇”を否定し続けたのかが疑問でね。そう考えるうちに、興味を持ったんだ」と話した。

デュランティのような人物は現代、特に権力者の近くにいる人たちに多く、「これは世界共通の話で、アメリカは確実に当てはまる。だから我々は読む記事を慎重に選ぶ必要があるんだ」と語り、カメレオン俳優と呼ばれるピーターは、どんな作品のなかでも存在感を放ちつづけてきた。