2019年度にBS、CSで放送されたオリジナル番組の中から、優れた番組や企画を表彰する「第10回衛星放送協会オリジナル番組アワード」。記念すべき10回目の開催となることしも、番組部門計7ジャンル、編成企画部門、番宣部門の最優秀賞、およびCAB-J賞が7月9日に発表された。(※CAB-J賞は、衛星テレビ広告協議会(CAB-J)に正会員として参加しているチャンネルが、自局で企画・制作した広告事例を対象にした賞)
「衛星放送協会オリジナル番組アワード」は、衛星放送協会の会員社が、専門チャンネルの強みを生かして制作された優れたオリジナル番組や、話題性のある編成企画を厳正なる審査の上、決定、表彰すると共に、それらを広く知ってもらうことを目的に2011年に創設されたもの。
例年は会見によって各最優秀賞が発表されるが、ことしは新型コロナウイルスの影響もあり、会見は行われず。そんな状況下ではあるが、衛星放送ならではの多様な作品が揃った。
バラエティ番組部門の最優秀賞に輝いたのは「生前葬TV―又吉直樹の生前葬のすゝめ―」(BS12 トゥエルビ)。又吉直樹が、ゲストの半生を共にじっくり振り返りながら、死ぬ前にやっておきたいことや、最高の遺影選びを手伝うという内容の同番組。数あるインタビュー番組や人物紹介番組とは異なった、「生前葬」という切り口で、ゲストの人物像を深く掘り起こそうという企画力が高い評価を得た。
ドキュメンタリー番組部門の最優秀賞は「パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AMアフガン帰り 不屈のカヌー王者:カーティス・マグラス」(WOWOWプライム)が受賞。戦場で両足を失いながらも、ポジティブに生き、パラリンピックで金メダルを獲得した彼の生きざまを映した。カヌーで海面や川面を進む様子を美しく撮影した技術が評価されたことに加え、彼の生き方・言葉が、ウィズコロナ時代に生きる私たちに勇気を与えてくれるという声もあった。
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