白石麻衣は卒業も…4期生楽曲が異例のヒット 乃木坂46、グループ内“世代交代”成功の理由

2020/07/19 07:15 配信

アイドル コラム

意外と珍しい 同期で“エース”のバトンタッチ


卒業を発表している白石麻衣


そんな中、なぜ乃木坂46は結成から10年目を迎える今でも人気を保っているのだろうか。その理由の一つに、乃木坂46では初期メンバー・1期生の中で“エース”メンバーが引き継がれている点がある。

結成当初は、生駒里奈が5作連続でシングルのセンターを務め、AKB48と兼任するなどグループの“看板”的存在としてグループを牽引した。

その後、白石麻衣が6枚目シングルでセンターに。ビジュアルレベルが高いという乃木坂46のイメージを定着させ、その後もモデル業や女優業などアイドル以外でも活躍し、ファン以外の一般層からの認知度も高い。

8枚目・9枚目シングルでセンターを務めた西野七瀬は、ダブルセンターを含め、メンバー最多となる全7作でセンターポジションを務め、その清楚でおしゃれなイメージでグループのカラーを象徴する存在になった。

1期生の中で最年少の齋藤飛鳥は、15枚目シングル「裸足でSummer」で初センター。明るい夏曲で若々しく新しいグループ像を見せ、現在ではグループの“エース”メンバーとして活躍。7月24日(金)発売の、小室哲哉がプロデュースすることでも話題の配信限定シングル「Route 246」でもセンターポジションを務める。

乃木坂46 1期生・齋藤飛鳥


約10年間に渡り、結成メンバーの中でエースポジションを受け渡してきた事例は、他にあまり例がない。AKB48では、1期生の前田敦子、2期生の大島優子、3期生の渡辺麻友、5期生の指原莉乃と、異なる“期”のメンバーが「選抜総選挙」で1位を獲得している。

グループをブレイクに導く“初期メンバー”が優位になることが多いアイドル界では、乃木坂46のように、初期メンバーが長く活躍することにより人気が長続きする。さらに、エースメンバーを上手く引き継いだことにより、グループ像を固定化させず新鮮な魅力を今でも保っている。