KERAと古田新太らが配信企画実施!「一所懸命デタラメを作っていますので楽しんでいただけたら幸いです」

2020/07/13 05:00 配信

芸能一般

ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と古田新太による配信企画「CUBE produce『PRE AFTER CORONA SHOW』」が7月12日、東京・下北沢の本多劇場で行われた撮影:引地信彦

ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)、古田新太らによる配信企画「CUBE produce『PRE AFTER CORONA SHOW』」が7月12日、東京・下北沢の本多劇場で行われた。

本作は、劇場でのリーディングアクト「プラン変更 ~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険~」の無観客上演生配信と、コント映像作品「PRE AFTER CORONA SHOW The Movie」配信、という2つのコンテンツで構成され、PIA LIVE STREAMで配信。

7月11日には、本多劇場で“公開ゲネプロ”が行われ、このゲネプロは緊急事態宣言解除後、初めて本多劇場に一般観客が足を踏み入れた公演となった。

公開ゲネプロは、約100人が観劇。劇場入口では、全入場者にサーモグラフィ検査、手指の消毒、フェイスシールド配布などの感染症対策が行われ、客席は3席ごとに仕切り版で間仕切りされ、客席入口の扉はすべて開放されたまま、フルキャパシティの約30%の配席での上演に。

前説では、KERAが観客にあいさつ。7月11日が偶然にも本多劇場の創始者・本多一夫氏の誕生日であることを伝えると、観客からは拍手が起こり、KERAの冗談に客席が穏やかな空気で応えるなど、劇場に観客が戻ってきたことが実感された。

昼4時からは「PRE AFTER CORONA SHOW The Movie」を上映。KERAが脚本・構成・総合演出を担当したモンティ・パイソンさながらのナンセンスコントのオムニバスで、人形劇、オフィスコント、劇場コント、サスペンス調コントといった、盛りだくさんの容赦ないコント映像が一気に畳み掛けられる。

「PRE AFTER CORONA SHOW The Movie」には大竹しのぶ宮沢りえ井上芳雄小池栄子ファーストサマーウイカら、スペシャルゲストが次々と登場。上映終了後、観客からは温かい拍手が沸き起こった。

休憩を挟み、夜6時からは「プラン変更 ~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険~」を上演。舞台上、7人の出演者がアクリル板で分けられたエリアでリーディングを行う形式。と思いきや、キャストは次々に役を変え、衣装を着替え、立ち上がり、時には台本を手にせずに演じるという、リーディングの枠を超えた舞台に。

KERA×古田シリーズではおなじみの古田演じるアラータ探偵、犬山イヌコ演じるアルジャーノン、大倉孝二演じる神様、そして入江雅人演じるキャラクターも登場。

山西惇、入江、八十田勇一という“KERA組”おなじみのメンバーがナンセンスを支え、奥菜恵はかれんながらヘンテコな世界に解け込んでいる。

KERAのナンセンスコメディーを演じ続けてきた”鉄人キャスト”が規格外のセリフの応酬を紡ぎ、登場人物1人として普通の人がいないという異次元空間が展開。

観客もせりふの応酬を聞き逃すまいと集中し、終演後はカーテンコールにキャストが正面に一列に並ぶと、約100人の観客からは惜しみない拍手が起こった。

12日には、「プラン変更―」を生配信。前日とは打って変わって客席には配信用のカメラが立ち並び、俳優たちはカメラの向こうの視聴者に向け高いテンションで演じていた。

なお、本作は19日(日)までPIA LIVE STREAMでアーカイブ有料配信の形で視聴できる。