2019年に結成されたavexの新ダンス&ボーカルグループ・GENICが、7月12日に配信ライブ「GENIC Debut Album『GENEX』リリース記念LIVE」を行なった。
増子敦貴、西澤呈、雨宮翔、西本茉生、金谷鞠杏、小池竜暉、宇井優良梨の7人から成るGENIC。avexのDNAを継承する新ダンス&ボーカルグループ育成プロジェクト・a-genic PROJECTから誕生し、5月27日にデビューアルバム「GENEX」をリリースした。6月から本作のツアー「GENIC LIVE TOUR 2020 -GENEX-」が決定していたが、新型コロナウイルスが感染拡大に伴い、全公演が中止。本来であればツアーファイナルを行う予定だった7月12日に、配信ライブを行うこととなった。
デビュー後初のライブとなるこの日のライブは「UPDATE」でスタート。小池と西澤が楽曲制作を、雨宮と西澤と西本が振付を担当したダンスチューンで、7人はさっそくエネルギッシュな姿を見せる。ライブ初披露となる「BURNIN' BURNIN'」ではパワフルかつ妖艶なパフォーマンスで視聴者を魅了した。
自粛期間中の話題などで盛り上がったMCを経て、Da-iCEの和田颯が振付を担当した「MOONLIGHT」を始めようとしたところで、和田からのコメントVTRがスタートする。和田はVTRの中で、振付を1人で担当するのが初めてで不安だったこと、「我ながらカッコいい振りができたのではないか」と思ったことなどを話し、実際にGENICに振り入れをしてみて「みんなの熱量やパワーを感じることができたので、これからのGENICに期待しています。初披露、頑張ってください。」とエールを送り、「(コメントVTRが届いていることを)僕たちも知らなかった」というGENICメンバーは驚きつつも和田からのコメントをうれしそうに受け取った。そして7人は「MOONLIGHT」でライブを再開。しなやかでエモーショナルな振付で、一気に世界観へと引き込むと、バラード「月夜に馳せる」では情感たっぷりの歌声で、金谷いわく“夜”をしっとりと演出した。
「回数を重ねるたびに違う感情で歌えるようになってきた」と金谷が話した通り自信に満ちた表情で披露した「SUN COMES UP」、夏らしいさわやかな「夏恋」「抱きしめたら」を畳み掛けたあと、名残惜しむように最後のMCを始める7人。西本が「感謝や決意を伝えられることって当たり前じゃないんだなと噛み締めた」と話すと、増子は「自粛期間中、『どうして自分はGENICのメンバーに選ばれたんだろう』とかいろんなことを考えてたんだけど、こうしてこの7人でステージに立つことは最初から決まってたんじゃないかと……運命なんだなって感じたんです」とそれぞれファンやメンバーへの感謝の気持ちを口に。小池は自身が遠距離恋愛をテーマに作詞した「月夜に馳せる」の歌詞を、現在のファンとの関係になぞらえ「僕らの音楽が皆さんの生活を支えられたら」と語った。
いよいよライブもラストスパート。「FLY」のサビではタオルを回して視聴者と一体感を高め、最後にa-genic PROJECTからのオリジナル曲「READY GO」をパワフルに届けてライブは終幕。最後に西澤が、この日のセットリストのリクエストとして「TOGETHER」が多かったことに触れ、「『TOGETHER』は皆さんと同じ空間で“TOGETHER”したいなと思って」と、配信ではなく、リアルなライブでのパフォーマンスを約束し、イベントを締めくくった。
――ライブを終えた今の率直な感想を教えてください。
小池竜暉 とにかく楽しかったです。ひさしぶりのライブだったのでもちろん緊張もあったんですけど、お客さんがいるつもりで皆さんに届けようという気持ちを、7人で揃えて挑むことができました。
西本茉生 すごい緊張したよね。楽屋でも「ヤバイね」「でも逆に楽しくない?」って会話が繰り広げられてました。無観客なりの難しさはいろいろ感じつつも、思いは伝えられたんじゃないかなと思います。
――今日はライブ初披露の曲も含めた9曲がパフォーマンスされました。特に印象的な曲は何でしたか?
増子敦貴 僕は「MOONLIGHT」。曲自体、オシャレで気に入ってたんですけど、そこに颯さんのオシャレな振付が加わって、恵比寿を歩いてるくらいのお上品なパフォーマンスに仕上がったなと思います。
西澤呈 「BURNIN' BURNIN'」かな。メンバーほぼ全員がラップをするのって、GENICのほかの曲にはないので、新しいGENICを皆さんに見せられたんじゃないかなと思います。最後のキメも、練習した甲斐あって、バッチリ決まりました!
小池 呈と一緒に作詞作曲をした「FLY」。この曲は皆さんと一緒に盛り上がりたい、タオルを回したいなと思って書いた曲だったので、今回はこういう形でしたけど、皆さんも一緒にタオルを振ってくれたんじゃないかなと想像して楽しませてもらいました。実際に会って一緒に盛り上がるのが、もっと楽しみになりました。
金谷鞠杏 私は「月夜に馳せる」です。それまでワーっとやってきた中で、この曲は歌をじっくり伝える曲。今日は画面越しだったので、「画面越しだけど繋がってるよ」って思いながら、この気持ちが届いてほしいなという気持ちを込めて歌いました。こういうしんみりした曲も、これからもっとやっていきたいなって思いました。
雨宮翔 僕は振付を担当した「UPDATE」。セトリを考えるときに、この曲が1曲目がいいなと思っていたんです、一気にギアを上げたかったので。とはいえ、ちょっと挑戦的なセトリだったんですけど……実際にやってみて、1曲目が「UPDATE」でよかったです。
宇井優良梨 私が印象的なのは「抱きしめたら」。温かい曲なので、ファンの皆さんのことを思いながら歌ったんですけど、より「会いたい」って気持ちが増しましたし、気持ちの面では画面を超えたパフォーマンスができたんじゃないかなと思います。
西本 「READY GO」はa-genic PROJECTのときからの始まりの曲。デビューして初めてのライブだったので、「新しい気持ちでもっと頑張るぞ」という気持ちでライブの最後にやりたいなと思っていて。実際に「行くぞ!」という気持ちになれた気がして、気持ちよかったです。
――デビューアルバムがリリースされ、デビュー記念ライブが開催され、GENICはここからいよいよ走り出していくわけですが、これからどんなグループになっていきたいですか?
増子 小さいお子さんから、おじいちゃんおばあちゃんまで、誰からも愛されるようなグループにしたいです。僕たちは“ローウエスト”っていう言葉をモットーにしてるんです。いつまでも謙虚に素直に、誰からも愛されるグループを目指して頑張りたいです。
西澤 みんなでセトリを作ったのもそうなんですけど、自分たちで0から1、1から100を作れるアーティストでいたいなと思っていて。ファッションが得意なメンバーが衣装を担当したり、ソロコーナーをやるときにはお芝居ができるメンバーが演技っぽいことをしたりするのも面白そう。そういうアーティストになれるように、日々がんばれる“ローウエスト”なアーティストでいたいです。
小池 まずは皆さんに直接音楽を届けたいというのが今の願いです。とはいえ、そこは自分たちの力でどうにかできることではないので、今はその準備期間として与えられた時間だと思って、しっかり活かしていきたい。数年後には大きなステージで音楽を届けたいですね。
金谷 私はGENICのメンバーのことを、自分たちを高め合える存在だなと思っているんです。さっきもライブが終わった後、自然と「さっきのここ、ありがとう」って会話が飛び交っていて。そういう日常的な部分がステージにも出ると思うので、やるべきことはちゃんとやって、感謝の気持ちを忘れずに、一人の人間として成長していきたい。セルフプロデュースも早いうちからやっているので、そこを強みに、将来的にはアジアに行きたいです!
雨宮 「GENIC」というグループ名には「映える」という意味があって。その言葉の通り、皆さんの生活が“映える”ような音楽をやっていきたいし、皆さんの生活に寄り添えるようなグループになりたいです。
宇井 私はファンの方に親近感を持ってもらえるようなグループになりたいです。ライブはカッコよくて、素では心の距離が近いような。それは7人でいろんな経験をして、得られることだと思うので、これからもファンの方との距離感を大切に活動していきたいです。
西本 僕らは中途半端なところで終わりたくないし、始めたからにはとことんやっていきたいなと、今、みんなの話を聞いて、改めて思ったんですけど……さらに、みんなが思ってるけど言わない、でっかい目標を言ってもいいですか?やっぱり日本を代表するようなアーティストになって、ドームでツアーをして、アジアに進出して、敦貴が言った通り、誰からも愛されて、リスペクトされて、憧れられるようなグループになりたいです。
01. UPDATE
02. BURNIN' BURNIN'
03. MOONLIGHT
04. 月夜に馳せる
05. SUN COMES UP
06. 夏恋
07. 抱きしめたら
08. FLY
09. READY GO
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