7月19日(日)放送の「情熱大陸」(毎週日曜夜11:00-11:30、TBS系※7月19日[日]は11:25-11:55)では、自在置物作家・満田晴穂氏を紹介する。
「自在置物」とは、虫、蛇、甲殻類から竜などの幻獣まで、さまざまな生き物の姿を金属で再現する金属工芸品。まるで生きているかのように、「自在」に動かすことができる置物だ。江戸時代中期、太平の世で職を失った甲冑師によって生み出されたと言われており、以来、伝統工芸として技術の継承を繰り返してきた。
満田は、江戸時代から続く自在置物の技術を継承した国内唯一の作家。個展を開催すると販売の抽選に100人の行列ができるほどの人気ぶりで、2019年4月にはロンドンで個展を開催した。
作るのは人気の昆虫のクワガタムシから、その見た目から敬遠されがちなゲジ(ゲジゲジ)まで分け隔てない。「なんでこれを作ったの?」と妻に突っ込まれるほどのマイナーな昆虫をも愛する、根っからの虫好きだ。
満田は、本物の標本を隅々まで解体、採寸し、普段は閉じられて見ることの出来ないオニヤンマの口の中でさえ、金属で精密に再現する。本物と見まがうほどの作品たちは「たまたま金属で生まれてきた命」とも評されるほどだ。
明治時代以降、長らく海外に作品が渡り、国内では日の目を浴びなかった⾃在置物。令和に受け継がれた唯一無二の超絶技巧に迫る。
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