――一馬と天の邪鬼ならではのバディの魅力を教えてください。
昔、人間と妖怪は共存していたのですが、妖怪が迫害されて……という背景がこの物語にあって。人間に対して不信感を抱いている妖怪が、悪さをしてしまうんです。だから天の邪鬼と一馬も最初は相容れないんですが、天の邪鬼は人間を信じようとするし、一馬は「そういう悪い妖怪ばかりじゃないんだよ」と伝えようとする。そんな2人が一緒に戦っていくうちに、絆が生まれていくというのがこの物語。なので、少しずつお互いが歩み寄っていって絆がうまれていく心の動きが、このバディの見どころだと思います。
――“キュンキュンポイント”はありますか?
キュンキュンポイントになるかはわかりませんが、現場で思わず岡田くんと二人で笑ってしまったセリフがあって。一馬がピンチのときに天の邪鬼が助けに来て難を逃れたあと、一馬が「お前たちがいなくなったらどうしようかと思った。お前たちがいなくなった世界を考えると、苦しくて苦しくて震えてしまうんだ」というようなことを言うんです。勝手に想像して、勝手に震えてるんですよ。まだいなくなってないし、なんならいなくなる素ぶりすら見せてないのに(笑)。2人で思わず「かわいいね」って笑っちゃいました。
――人情時代劇、妖怪ファンタジー、バディドラマとさまざまな面を持つ「大江戸もののけ物語」ですが、改めて見どころを教えてください。
物語としてはわかりやすいので、気楽にほっこり見ていただければと思います。妖怪同士のコメディな掛け合いもありますし、妖怪と人間の絆が強まっていく感動もありますし、アクセントとしてのアクションシーンもあって。妖怪のビジュアルやセットの作り込みにも注目していただきたいですね。特に妖怪は監修が荒俣宏さんで、特殊メイクチームも優秀な方々。撮影も全編京都と、たくさんの準備期間をかけてかなり完成度の高いクオリティになっています。総合的にいろいろなものを味わえるエンタテインメントだと思いますので、いろんなポイントを楽しんでもらえればと思います。
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