『役者冥利に尽きる』草なぎ剛が大河ドラマ「青天を衝け」出演決定を語る【連載コラム】

「僕とクルミとチビのレオンは新しい段階に入りました」

プライベートでは先月、愛犬のクルミが産んだチビちゃん3匹のうち、2匹が巣立っていきました。お別れは寂しくもあったけど、とてもうれしかったりもした。約3カ月、愛情いっぱいに育てて、大きくなって、安心してお互い次の人生にいこう！みたいな、晴れ晴れしい気持ちになって。ちょうど僕も動きだすところだったから、子育てが自分の自信になったし、次なる仕事へのエネルギーにもなった。僕とクルミとチビのレオンは新しい段階に入りました。

3匹の中で誰を残すか。僕の周りにいるイヌのプロの方たちは、「絶対にオスは残しちゃダメだよ」って全員言ったんですよね。クルミがメスだから、親子でも“かかっちゃう”と。時期が来ると必ずオスは発情する。年に2回、メスの生理のときは20日間くらい完全隔離しないといけない。それは大変じゃないですか。

だから、もしオスを残したいのなら去勢して、クルミには避妊手術をと勧められたんだけど、去勢も避妊も僕はさせたくなくて。自然のままに育てたい。最後の最後まで悩んだんだけど、レオンのことがどうしても気になって。他の人に渡したら一生後悔すると思って、最後は自分の判断でレオンを手元に残しました。責任を持って育てていきます。

おかげさまで“3人”での暮らしは楽しくもありハチャメチャでもあり。レオンはクルミがやらなかったイタズラをして、ごみ箱をひっくり返したり、部屋の端の変なところでおしっこやうんちしたり、もう大変。クルミは本当にいい子でそういうこと1回もなかった。でもレオンは呼ぶと必ず来るし、僕を見上げたまま後ろにコテッとコケるとかしょっちゅう。このマヌケな感じがめちゃくちゃかわいい。わんぱくで目が離せない。