<おかしな刑事>羽田美智子、“父親”伊東四朗について「本当に父だと思っています」

2020/07/18 21:30 配信

ドラマ

羽田美智子が伊東四朗の人柄を語る(C)テレビ朝日

羽田が「おかしな刑事」シリーズを振り返る!


――「おかしな刑事」シリーズは今年で17年目に突入しました。シリーズ開始当初の思い出や忘れられないエピソードを教えてください。

17年、その全てがいい思い出ばかりです。女優を目指していたころ、一番会いたいと思っていた人が伊東四朗さんでした。その伊東さんと親子を演じさせていただくことになって、“夢ってかなうんだ”と思ったことが最初の思い出です。

スタッフさんの平均年齢が他の番組と比べて高く、大ベテランの集まりでした。皆さん、会社では重役なので、本来なら現場には来ない方ばかり。

“伊東さんだから”と名乗りを上げて、集まってくださっているので、当時の私はおじいさんしかいない現場に恐縮していました(笑)。

大ベテランの美術さんがいらしたとき、ドラマ用に作った“史跡の碑”や“看板”があまりにもうまくできていて、私も伊東さんも元からあるものだと勘違いすることが多々ありました。たまたま居合わせた観光客の方が偽の碑の前で記念撮影していたときは、本当のことが言えませんでした(笑)。

――この「おかしな刑事」シリーズは、羽田さんにとってどんな存在ですか?

32年の芸歴のうち17年もやらせていただいてきたこのシリーズは、私の運命の作品です。お会いしたかった伊東さんと親子を演じさせていただいていることは、私にとって幸運でしかありません。

監督の梶間(俊一)さんとは同郷で、あの茨城なまりの言葉が温かくて優しくて…。監督にしか出せない、ホノボノとした人情と昭和感が人気の秘訣(ひけつ)だと思います。

他のキャストさんも、伊東さんが信頼している方たちなだけあって、お人柄のいい、達者な方ばかりです。「おかしな刑事」の世界にいるだけで、芝居のことや人間として生きる上で大切なことを学ばせていただきました。この世界で間違わずに生きていくことを肌で教えてくれた現場、私を育ててくれたドラマだと思っています。