＜おかしな刑事＞羽田美智子、“父親”伊東四朗について「本当に父だと思っています」

羽田「役作りも何もしていません(笑)」

――“真実”を演じるとき、一番大切にされていることは？

真実はひねくれているところもあるけど、結局は“お父さん愛”の強い人。高齢になってきた父を心配する、どこにでもいる口うるさい娘であり、ベテランの父に誇りを感じている娘でもあります。

そして、隠れファザコン過ぎて、いつも恋がうまくいかない。口から出てくる言葉はひねているけど、目と行動で父への尊敬、信頼、愛情を示そうとしています。

本物の親子に見えると言っていただくことが多いですが、本当に父だと思っています。演技を超えた思いが自然とあふれてくるので、役作りも何もしていません(笑)。

父より出世した娘との親子関係の面白さがこの作品の醍醐味(だいごみ)ですが、時には甘え、時には守り、最後にはやっぱり父はすごい、父にはかなわないと思う真実の気持ちが、役者の大先輩、伊東さんを思う私の気持ちとオーバーラップするところも大切にしています。全ては、伊東さんという大先輩のおかげですね！

――最新作の見どころを教えてください！

石倉三郎さんと前田亜季さんが演じる父娘と、伊東さんと私の父娘。2組の親子の愛情が描かれた作品です。思えば思うほどすれ違ったりしてもどかしい、事件の合間に見えてくる普遍的な親子愛をぜひ見ていただきたいです。