伊藤詩織ナレーションで伝える“性犯罪法改正への戦い”「同意のない性行為」だけでは罪に問えない現実のおかしさ

2020/07/22 21:00 配信

芸能一般

性犯罪法改正に取り組む山本潤さん(C)テレビ朝日

望まない性的な行為は、人権と尊厳を傷つける暴力


――山本潤さんを取材されて感じたことを教えてください。

山本さんは、5年前から刑法改正に向けた活動を行なっています。私は最初、「刑法なんて自分とはあまり関係ない、遠い話だ」と思っていました。しかし、山本さんの話を聞いて、望まない性的な行為は、人権と尊厳を傷つける暴力だと強く感じるようになりました。

これまで、セクハラをされても、「笑って対応するのが大人だ」と思っていましたが、そうではない。「おかしい」と思うことは「おかしい」と言っていかなければいけないんだ、と今ではそう思います。山本潤さんを追い続けることで、(山本さんには、かなりの負担になったかと思いますが…)どうすれば「性暴力のない社会」を作ることができるかを私自身深く考える機会を持つことができました。

――フラワーデモなどを経ての性犯罪法改正の動きをどのようにみられていますか?

性犯罪法の改正は、フラワーデモをはじめとした被害者が声を上げたことで、改正へ向け、大きな動きにつながっています。しかし、一方で、「刑法は、人の自由を拘束できる究極的な法であるがゆえ、罰則の強化には慎重であるべき」「冤罪(えんざい)に対する対策はどうするのか」と主張する専門家もいます。

こうした専門家の意見も私たちはきちんと学び、どんな社会を作りたいかという議論を行うべきだと思います。ただ、一つ、誰もが同意できるのは、「性暴力のない社会を作り、被害者が痛みを抱えながら苦しみ生きていく社会をなくす」ということだと信じています。

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