伊藤詩織ナレーションで伝える“性犯罪法改正への戦い”「同意のない性行為」だけでは罪に問えない現実のおかしさ

2020/07/22 21:00 配信

芸能一般

性犯罪法改正に取り組む山本潤さん(C)テレビ朝日

被害を受けた人に寄り添うナレーション


――今回ナレーターに伊藤詩織さんを起用した理由をお聞かせください。

3年前、性暴力の被害を実名で語った伊藤詩織さんには、多くの人が勇気をもらいました。今回、番組で被害を語った人の中にも、伊藤さんから勇気をもらって、「私も自分の体験を話そうと思った」とおっしゃった方がいます。

性暴力にあった方たちに寄り添ったナレーションを読んでいただけるのは、伊藤さんだと思い、お願いしました。また、伊藤さんの優しい声は、番組の雰囲気にも合っていると思っています。

伊藤さんからは、「今までかき消されてきた、沈黙を強いられてきた一人一人の声。声をあげてくださった方々、声が上げられない方全ての思いがこのドキュメンタリーを通して届くよう、今回ナレーションとして声を重ね伝えることができて光栄です」とコメントをいただきました。

番組内で、伊藤さんが2019年9月にフラワーデモで行ったスピーチの一部も紹介する予定です。

――本番組を通じて訴えたいこと、視聴者に伝えたいことを教えてください。

性暴力は女性だけの問題でなく、男性の問題でもあり、そして性的マイノリティーの人々は、法の適用されるスタートラインにも立っていないという声があります。安全で安心して暮らせる当たり前の社会になるように、私たち一人一人が考えていかなければいけない問題だと思います。

2020年6月に性犯罪に関する刑法の検討会が始まったばかりです。性暴力に対し、日本社会がどう変化していくのか、これからも取材を続けたいと思っています。

最後に、今回、番組の取材にご協力いただいた全ての皆さまに本当に感謝しています。

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