フレッシュヒロイン・吉田玲、常盤貴子ら先輩女優との共演で「本当に学ぶところが多かったです」<Interview>

2020/07/28 07:00 配信

映画 インタビュー

吉田玲がインタビューに応じた撮影=永田正雄


――これまでにミュージカルなどの経験があるということですが、以前から演技をしたいという思いがあったのですか?

はい。小さい頃に劇団四季の「キャッツ」を見て、劇団四季に入りたいという夢を持っていました。それから、中学2年の時にもうちょっと広く“演技”に興味を持つようになって、女優さんになりたいと思うようになりました。

――大林宣彦監督の作品に出演が決まった時の気持ちは?

すごくうれしかったです。でも、失礼な話ですけど大林監督のことを全然知らなかったので、「映画に出られる。ヤッター!」といううれしさでした(笑)。出演が決まった後に、監督が撮られた作品とか、いろいろ知りました。

実際に、監督にお会いしたのはこの映画のロケ地でもある広島の尾道です。“茶房こもん”という喫茶店で1時間ぐらいお話をしましたが、「その席は誰々が座った席だよ」と教えてくださったり、普通の雑談みたいなリラックスした感じで(笑)。とても優しい方でした。

――戦争をテーマに取り上げた物語となっていますが、台本を読んでどう感じましたか?

実際に起こった戦争や争いが取り上げられているんですけど、知らないことがたくさん書かれていて勉強になりました。

誰かのセリフで「敵よりも味方に殺される」というのがあって、戦争の怖さをより感じました。気を付けないといけないのは敵だけじゃなかった。

そういうことも知っておかないといけないんだなって。あと、読み方が分からない漢字がいくつかあって、そういうのも含めて難しかったです。

――吉田さんから見て、演じた“希子(のりこ)”はどんな女の子?

「知りたい!知りたい!」って好奇心が旺盛で、すごく積極的な女の子だなって思いました。希子を見てると私はそんなに積極的な方じゃないのかなって(笑)。あんなふうに「結婚してください!」って絶対に言わないと思いますから。

――劇中では、歌やダンス、なぎなたなど、いろいろなことに挑戦されていますね。

もともとミュージカルが好きなので、歌ったり踊ったりするシーンは楽しかったです! 練習時間もたくさんあって、クランクイン前に東京に何度か行って他の方と合わせました。でも、なぎなたは、私の身長よりも大きくて扱うのが大変でした。

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