――舞台である北海道・札沼線や新十津川駅はいかがでしたか?
新十津川駅は看板があるだけのホームで1時間に1本電車が来るか来ないかの駅だったのですが、僕は昔同じようなローカル線がある田舎で育ったので懐かしかったですね。新十津川駅で記念写真を山ほど撮っちゃいました(笑)。
――見どころを上げるならばどこでしょうか?
「トラベルミステリー」ですから、いつも通り事件は起こりますし、十津川の活躍に注目してほしいというのはありますが、今回は特に景色に注目してほしいです。事件の謎に迫るために、札沼線に乗って新十津川町を目指していくのですが、その車窓から見える景色は美しいとしかいいようがないです。
その景色を映しただけで、視聴者は「寒いだろうな~」という雰囲気を自然に感じ取ることができ、さらにドラマを楽しめると思います。
――ロケ地での印象的なエピソードは?
撮影に協力してくださった皆さんと一緒にご飯を食べたことが楽しかったです。僕が撮影地の近くのコンビニで協力してくれた皆さんの分も食べ物を買い、撮影で使用したテントのような中で暖まりながら、食べた時間は印象的でした。
――高田さんとのエピソードは?
撮影が終わったら、監督と純ちゃんとご飯を食べに行きました。純ちゃんは、僕の昔話が好きなようで、その話ばかりしました。「日活はどのような感じでしたか?」「(石原)裕次郎さんや小林旭さんはどのような方でしたか?」という話から始まって、僕のデビュー作から一緒で、59年間の付き合いである村川透監督の助監督時代の話や純ちゃんの持っているエピソードを聞くなど、今回も和気あいあいと楽しい時間を過ごしました。
――59年の付き合いの村川監督とのエピソードはありますか?
北国出身の方なので、北海道に降り立った瞬間から、誰よりも無邪気な一面を見せていました。乗り物が好きな方なので、撮影したい電車が来る40分前から待ち切れなくて、「(電車が)くるから!くるから!テストしよう!」とはしゃいでいました(笑)。
村川監督と僕は59年の付き合いになりますけど、昔からちっとも変わらないです。そんな監督と「トラベルミステリー」をまた作り上げることができて、僕は幸せ者だなと改めて感じました。
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