監督、脚本、撮影、編集を担当したのは立花裕大。きっかけはコロナ禍で「何かやってみたい!という欲が強くなって」ということだったが、以前から映像制作への興味・関心は高く「元々は映画製作の大学に行っていたこともあり、一通りのプロセスは知っているつもりでした。今回は周りに現役のスタッフの方もたくさんいらしたので、恵まれた環境で撮影ができました」という。
脚本については「なるべく人との接触を少なくすることを意識しました。見てくださる側にも不安を感じてほしくなかったというのもあります。その結果、ほとんどが部屋で電話をするシーンになりました。毎話ごとに登場する5人それぞれの目線で描かれているので同じ時間軸を繰り返しながら進んでいきます。相手のリアクションや会話の裏にあった出来事が明らかになっていき、最後に全体像が見えるようになっています」と、謎めいたストーリーの見どころを語った。
また、監督業をこなす傍ら自身も田崎将也役で出演。「全てを把握しているという感覚は初めて。とにかく大変でしたが、だんだん形になっていくのは、とても楽しかったです。監督としてはリアルな雰囲気を大事にしたかった。キャストのみんなには顔合わせの段階から『セリフのニュアンスさえ合っていればいい。自分の言葉でやってほしい』と伝えて、自然体でいてくれること、そして緊張しない現場作りを心掛けました」と、1人‟2役”という難しい役割に取り組んだ。
「サナギ」というタイトルについては「成長する人間の充電期間的なイメージで名付けました。最後まで見ていただけると分かると思います! YouTubeという特性も生かして前回の話を振り返って見ると印象が変わるかも知れません」と、初めての監督作となった同作をアピールした。
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