借金取りに追われ、キャリーケースを引きずりながら住宅街を逃げ走る1人の女の子、目黒澪(小芝風花)。彼氏の奥園健太郎(柾木玲弥)に助けを求めるために部屋へ向かうが、そこには健太郎のほかに女性の姿があった。混乱する澪に健太郎は迷惑そうに帰れと言い放ち、実は二股をかけられていたうえに、自分が二番目だった事実を知る。そもそも借金を背負うことになったのは、健太郎が原因だった。
人に嫌われることを恐れ、空気を読みながら真面目に生きてきた澪は、特にやりたいこともなく、とりあえず就職できた会社で事務として働いていた。ゆくゆくは無難に社内恋愛、結婚、出産と考えていたなか、おしゃれなイケメン・健太郎と出会ったのだが、これがとんでもないダメ男だったのだ。
デート代も趣味のアンティーク時計を買うためのお金も、澪を言いくるめては払わせ、挙句の果てには、結婚をちらつかせて健太郎の仕事のミスも澪が被ることに。結局澪は会社をクビになり、借金を背負い、家も追い出されることに。すべてを失い、健太郎にも突き放された澪は、失意のなか道端で倒れてしまったところを、伊和(松本まりか)という女性に助けられる。
伊和が住むシェアハウスで目覚めた澪は住民たちに事の顛末を涙ながらに聞いてもらうが、どこか住人たちの様子がおかしい。その晩は空き部屋で寝かせてもらうことになったが夜中に目覚め居間を覗くと、そこにいたのは妖怪たちだった。
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