岩井俊二監督、コロナ禍の映画製作は「みんな工夫していける耐久力がある」

2020/07/27 16:15 配信

芸能一般

「中井美穂 LOVE&MELODY」に岩井俊二監督が出演!新作映画のみどころを語る


7月25日に放送されたラジオ番組「LOVE&MELODY」(毎週土曜朝8:30-10:50、ニッポン放送)のゲストに映画監督・岩井俊二が登場。7月31日(金)から全国のミニシアターで公開される映画「8日で死んだ怪獣の12日の物語」の撮影秘話や、自粛期間中の過ごし方について明かした。

今回のパーソナリティーを務めたフリーアナウンサー・中井美穂は、全編ほぼリモートでの撮影となった作品に対し、「岩井さんがこの映画の監督をやるというのが不思議。面白いことをおやりになるんだなと思いました。コロナの影響があってこの時期に何かいろんなことをやってみようかということから始まったのですか?」と質問。

岩井は「始まりは些細なことで。樋口真嗣監督とその友達が『カプセル怪獣けいかく』という短い動画を作っていて、その依頼を受けて考えていたら、話が膨らんで映画になってしまった。最初は映画にするつもりはなかったので、登場人物の名前も半分本名みたいな感じになった」と答えた。

続けて、自粛期間中の映画製作について聞かれた岩井は「現場での撮影は難しいので、予定していたものは大体止まりました。僕は物語を考えるのに時間を使うので、たっぷり時間ができた分いろんなお話を考えたりした」と創作の時間に充てていたとコメント。

一方、「周りの友達や役者、スタッフはみんな大変なので、みんなのために少しでも何かできないか、みんなが活動できる場所を作らなければと思っていた。YouTubeでも何でもいいからこういう状況でみんなが活動できる場所を作らなくちゃと思っていた」と語り、ウィズ・コロナの時代、配信が増えている現状については「映画がいろんな見られ方をしていくことに関しては、そんなにネガティブではない。映画は100年ちょっと前に始まって、20年サイクルくらいで技術革新などの変化が起きている、なかなか安心できない業界。 なので、不意にこういうことになっても、それなりにみんな工夫していける耐久力や免疫がある。うまく折り合いながら続いていくと思う」と前向きな考えを明かした。