岩井俊二監督、コロナ禍の映画製作は「みんな工夫していける耐久力がある」

7月31日(金)から公開される映画「8日で死んだ怪獣の12日の物語」は、主演の斎藤工のほか、のん、武井壮、穂志もえか、樋口真嗣監督などが出演している。

キャスティングについて岩井は「斎藤さんとは前から何かやりたいと思っていて。『カプセル怪獣けいかく』でトップランナーで参加されていたので。のんさんは、宇宙人を育てる役がやれるのは彼女くらいかな」と話した。

武井については「もともと武井さんのモノの考え方のファン。武井さんの役は、僕の友人がコロナで大変なことになっていて、それをそのまま応援してあげたくて。一部脚色が入ってますが、そのまま演じてもらいました。友人は、今も戦っていますね」と語った。

中井から「zoomでの会話シーンはどのように撮影を？」と聞かれた岩井は「斎藤さんも武井さんもご自宅で。機材のセッティングもご自分でやっていただいた。僕も自宅から、画面を見ながら指示して。始まるとノンストップのライブみたいな感じで撮影。みんなには台本があるんですが樋口監督にはなく、ほとんどアドリブで『タクミが樋口監督に聞く』くらいしかない」と撮影秘話を明かした。

最後に、岩井はリスナーへ「コロナの大変な時期に、映画を作るとは思ってなかった。自然に作らされて出来上がってしまったような不思議な映画。だんだん大きくなって、まだまだ大きくなりそうな可愛らしい映画なので、ぜひ楽しんでいただければと思います」とメッセージを送った。