9月24日(土)にBSジャパンで放送される「フィレンツェ・ラビリンス~15世紀の私を探して」の記者会見が都内で行われ、主演を務める杏と、番組プロデューサーの合津直枝氏が出席した。
同作は、作家・森下典子の実体験をもとにつづられたノンフィクション小説をドキュメンタリータッチにドラマ化したものである。雑誌記者の典子(杏)は、ある女性から「あなたの前世は15世紀のルネサンス期に活躍した天才彫刻家、デジデリオ・ダ・セッティニャーノ」と言われる。典子は真偽を見極めようとイタリア・フィレンツェへ。そこで、デジデリオが残した作品に触れ、その人生を追っているうちに、新しい事実を次々と知ることになる。そしてついに、長い歴史に埋もれていた美術史の定説を覆す新事実を目の当たりにする。
主演を務める杏は「実は森下典子さんの原作本『前世への冒険―ルネサンスの天才彫刻家を追って』は中学生の時に読んでいて、とても思い入れのある作品の一つです。以前にラジオで紹介したこともありました。それなので、この作品のお話を聞いたときは、偶然なのか必然なのか、導かれている感覚がありました」と喜びを語った。フィレンツェでの撮影について「プレッシャーもすごくありましたけど、デジデリオが住んでいた家にも辿ることができ、作品を実際に見れるのがうれしかったです。撮影をしているうちに、もっと見たいという気持ちが沸き起こってきました。大変な撮影ではありましたけど、充実した時間が過ごせました」と笑顔で振り返った。
さらに、今回テーマになっている前世に対して「この作品を見て前世があるのではないかと思うようになりました。いつか自分の前世を見てもらって、森下典子さんのように前世を追う旅がしてみたいです」と胸を躍らせた。最後に「この作品をたくさんの人に見てもらいたいです。森下典子さん本人でも杏本人でもない不思議な存在が、今回の番組では表現されていると思います。魂とは何かを考えるきっかけになればいいなと思います」とみどころを語った。
また、番組プロデューサーの合津氏は「1995年に読ませていただいてから、ずっと映像化したいと思っていました。そこで、今、一番輝いている杏さんが主演を務めてくれるということでドラマ化が実現しました。このドラマは単なるドラマではなくドキュメンタリータッチのドラマに仕上がっています。ただ演じるだけではなく、好奇心旺盛で歴史の好きな杏さんが、フィレンツェで感じること、実感することを大切にしようと思いました」と作品への思いを語った。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)