2021年度後期の“朝ドラ”は史上初のヒロイン3人!ラジオ英語講座を題材にした「カムカムエヴリバディ」の制作決定

2020/07/29 12:22 配信

ドラマ

2021年度後期NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」のイメージビジュアル(C)NHK

作者・藤本有紀コメント


いつか二度目の連続テレビ小説(一度目は2007年放送の「ちりとてちん」)を書かせていただく機会に恵まれたなら、きっと書こうと温めていた題材があります。それが「NHKのラジオ英語講座」です。

1925(大正14)年に日本でラジオ放送が開始されたその年に、英語講座は始まりました。その歴史をひもといていくことは、そこに100年の物語を見つけ出し、紡ぎ上げることと同義です。とても自然な成り行きで3世代のヒロインが誕生しました。

小さな積み重ねがやがてダイナミックな展開をもたらすのは、英語学習も連続テレビ小説も同じです。毎日15分だけ、お付き合いいただけましたら幸いです。

制作統括・堀之内礼二郎コメント


この物語には3世代の女性が登場し、ヒロインのバトンが次の世代に、そしてまた次の世代にと、リレーのように受け継がれていきます。この試みは、長い連続テレビ小説の歴史の中でも初めてのことです。命、そして役割は前の世代から託され、次の世代につないでいくものだということ。大きな流れの中で生かされている命の尊さを感じてほしいと思っています。

今、新型コロナウイルスの影響で、世の中が重い空気に包まれているように感じています。このドラマの企画を開発している間も、自分たちがやっていることは不要不急ではないのか、という問いと向き合いながら、それでも心を奮い立たせながら準備を進めてきました。大規模な出演者オーディションを行うことも、諦めていた時期があります。しかし途中で、今こそやるべきなのではないか、と考えを改めました。活躍の機会が失われ、多くの若者の未来が閉ざされてしまっている状況の中、夢を見ること、そしてチャレンジすることを諦めないでほしいと願いました。

ドラマには願いが必要だと思っています。祈り、といってもいいかもしれません。こんな時だからこそ、最高に明るくて面白い“朝ドラ”を届けていきたい。朝が輝けば、一日が輝く。一日が輝けば、毎日が輝く。“朝ドラ”が面白ければ、世の中は変わると本気で信じています。来年、泣いて笑って元気になれる物語を届けられるよう、藤本さんが書かれた台本を胸に、出演者、スタッフ、みんなで真摯(しんし)に頑張っていきます。ぜひこの楽しい物語の世界に、カムカムエヴリバディ!

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