終戦の日、8月15日(土)に「池上彰の戦争を考えるSP 戦後75周年特別企画 ~ゲゲゲの鬼太郎が見た太平洋戦争~」(昼12:30-2:25、テレビ東京)が生放送される。
同番組は、毎年夏に放送してきた「池上彰の戦争を考えるSP」の第12弾。これまでは真珠湾攻撃、終戦秘話、原爆など、さまざまなテーマで戦争を考えてきたが、今回は戦場で感染症がまん延した時に起こる悲劇について、池上彰が考察する。戦争とは異なる、もう一つの悲劇を伝える。
「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげるさんは、南太平洋の最前線でマラリアに感染し、生死の境をさまよったという。しかし水木さんは、奇跡的に帰還を果たし、戦後に書いた戦記漫画では最前線ラバウルの出来事を描写した。
そこで池上は、水木さんの仕事場がある東京・調布を訪ね、水木さんの長女に話を聞き、「地獄と天国」など水木作品を用いながら、当時の悲惨さを語る。
また、沖縄・八重山諸島に池上が赴き、ジャングルの奥深くで、マラリア感染の悲劇の現場を見て回る。そこで池上は、当時の「戦争マラリア」被害者から悲痛な経験を聞き、悲劇の背景に陸軍中野学校(陸軍のスパイ養成学校)の工作員がいたことを知る。昭和20年3月、波照間島で教員をしていた人物が突然軍刀を振るい、住民にマラリア感染地域・西表島への強制疎開を迫ったという。
今、石碑には「かつてあった山下軍曹(工作員)の行為はゆるしはしようが忘れはしない」と刻まれている。
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