駒田一&屋比久知奈が劇場から飛び出して!「舞台ではできないことをこの公演でやれたら面白い」<インタビュー前編>

2020/08/07 11:10 配信

芸能一般

駒田一、屋比久知奈、小野田龍之介が劇場から飛び出して届ける貴重なライヴ!

2人で歌唱する「One day more」


――前回の公演では、本役以外の楽曲も歌われていましたが、いかがでしたか?

屋比久: 純粋に楽しいですね! それこそ男性のパートは本番で歌うことがないですし、そういうことに挑戦させていただけることとか、一さんが「ここ、こうやったら面白いと思う」って、いろいろなアイデアを出してくださるので、そういう発想を聞いているだけで楽しいですし、新しいことに挑戦できる楽しさもありますね。

それこそ「One day more」を2人でやろうって(発想)、私だったら出ないから(笑)。そういう一さんの「これをこうしたら面白いんじゃないか」とか、「ここチャレンジしてみたらどう見えるんだろう?」っていう発想やアイデアはすごく勉強にもなるし、それに私も応えたいって、一さんが楽しいって思うことを実現できるように頑張ろう! って、思いながら前回は挑戦させていただきましたね。

今回もいろいろな新しい楽曲、それこそ男性の楽曲だったり、全体曲だったり、私たち2人が歌ったことのない曲にも挑戦させていただく予定なので、今も練習しながらワクワクしています。

駒田:楽曲をおふざけにはしたくないんですよね。遊びにはしたくないんです。(歌うことを)生業としている、職業としている人間がふざけちゃうと駄目だと僕は思っているんです。

例えば、僕が女性を歌う、屋比久さんが男性を歌うってことも、この楽曲をちゃんとやろうっていうことを絶対根っこに持っておかないと、ただのおふざけになってしまうから、そういうことはしたくないんです。

はたから見たら「ふざけてるな」って言われるかも知れないですよ?(笑)「One day more」を2人で歌うなんてね。

でも、真剣に一生懸命やるっていう、この楽曲に真剣に立ち向かっているっていうことを感じてくれれば、僕は成功かなって思っています。どうしたって楽曲の素晴らしさっていうのは、根っこっていうよりも、すごい大木があるわけじゃないですか。

今回の「レ・ミゼラブル」も「ミス・サイゴン」も大木があって、そこにいかにしがみつくのか、乗っかるのかは分からないけれど、それをやっぱり忘れちゃいけないですよね。

どうやったって立ち向かえないですよ、あの素晴らしさにはね。だから、うまく乗れればいいと思う。楽曲にうまく乗ることで面白いことができるんじゃないかなって。

―― 今回は配信だけでなく、ライヴ会場でお客様の前でも歌われますが、お気持ちはいかがですか?

駒田:60人限定でね。(通常の)5分の1くらい?

マネジャー:あそこは本来150人なので、半分以下ですね。

屋比久:結構入りますね!

駒田:でも、この状況、当日までドキドキしているんですよ。また、緊急事態宣言とか出ないといいなって思っていて。ただ、それを今から僕たちが考えてもしょうがない、やることをきっちりやらなきゃいけないと思っているので、人前でライヴをするっていうのはすごく楽しみ!

屋比久:うん! うれしい!

駒田:(当日)震えているかもしれない…。

屋比久:2人ともガクガクかも知れない(笑)。

駒田:絶対ないよ、それ(笑)。

――(笑)。お客さんの前で歌われるのはいつぶりですか?

駒田:僕は1月公演の「(ダンス・オブ・)ヴァンパイア」以来だね。だから、生でお客さんの前で何かをするっていうのは、約半年ぶり。

屋比久:私も2月の頭に(「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」が)終わって、それ以来ですね。

駒田:あとは「ミス・サイゴン」の稽古をずっとやっていたので、本来でしたら、9月までこのまま(公演が)あるはずだったんだけど。僕、こんなに空いたこと今までないかも知れないな。大きい会場、小さい会場も含めてですけど、初めてですね。

屋比久:それを考えるとちょっとドキドキしてきちゃった!(笑)でも、やっぱりうれしいですね!

駒田:お客さんも(当日は)声を上げられないでしょうし、一緒にも歌えないんですけどね。

――ただ、普段の舞台に比べると距離が近いですよね。

駒田:そうですね。でも、僕は小劇場出身なので、(近距離で)今までやっていたから慣れているんですけど、決められた距離を取らなきゃいけないこととか、スタッフさんや会場の人たちが計算してくれて、それを気を付けての対応になるので、少し違いますね。

屋比久:最近は大きい舞台でやらせていただくことも多かったので、近い距離で一緒に時間を共有できるっていうか、歌いながらも、喋りながらもお客さんの顔がしっかり見えるので、うれしいなって思います。