被災地の高校が甲子園へ向けた思いとは?

2011/08/18 14:00 配信

芸能一般

岩手県・大槌高校野球部部員のその後を追う

NHK総合では8月21日(日)に、東日本大震災で被災した岩手県・大槌高校野球部の特集番組「ガレキの夏 大槌高校野球部の甲子園」が放送されることがわかった。同局では、5月にも被災後の大槌高校野球部の特集番組が放送され、大きな反響を巻き起こした。今回は夏の甲子園をめざす部員たちのその後を追う。

震災でほぼ壊滅した大槌町で、高台にあって唯一難を逃れたのが、県立大槌高校だった。町の人たちの避難所となり、グラウンドに自衛隊が駐屯し続けるなか、野球部は震災から40日たった4月下旬にようやく夏の甲子園めざして練習を再開した。部員のほとんどが津波で家を流され、なかには家族を失った部員もいる。それでも「震災にあった大槌町の人たちを甲子園に連れていくこと」を目標に掲げ練習に励んだ。5月には北海道・駒大苫小牧高校が、大槌高校野球部を激励しようと、苫小牧市に招待し、練習試合が行なわれた。夏の甲子園で2度の制覇を誇る、名門・苫小牧高校相手に検討し、1‐1と引き分けた。野球はおろか学校に通い続けることすら簡単でない状況のなかで、甲子園への夢へ向かってあきらめずに日々の猛練習に打ち込んだ姿をカメラは追いかけている。

自らも被災し高校に泊まり込んで生活している佐々木雄洋(たけひろ)監督も、夏の大会までの練習計画をたて、部員たちの夢をかなえようとしている。逆境をバネに夏の大会へ向けて走り続ける球児たちの青春画像を描く。