8月14日(金)公開の映画「思い、思われ、ふり、ふられ」に出演している北村匠海。今後も「さくら」(11月13日公開)、「とんかつDJアゲ太郎」(10月30日公開)、「アンダー ドッグ」(11月27日公開)、「東京リベンジャーズ」といった多くの作品の公開が控えている。一方、一発撮りのパフォーマンスを届けるYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」での歌唱も話題となるなど、役者としても、アーティストとしても、最も目が離せない存在の一人だ。そんな彼に、週刊ザテレビジョンでは写真集「u&i」以来となるロングインタビューを敢行。北村匠海の“現在地”を訊いた。
――映画「思い、思われ、ふり、ふられ」に理央役で出演する匠海くん。今作への出演が決まった時の心境を教えてください。
北村:久々の高校生役でしたが、この作品は学生のキラキラしたところだけではなく、もっとセンシティブな面を描けるのがいいなと思いました。あの頃って恋愛にしろ、将来のことにしろ、意外と悩んでいたりするじゃないですか。その部分を、芝居的にも自分の得意な表現でできるのがよかったです。
――理央の義理の姉・朱里を演じる浜辺美波さんとは、実写としては映画「君の膵臓をたべたい」(2017年公開)以来の共演でしたが、いかがでしたか?
北村:このお話をいただいたときも、また美波ちゃんと一緒にできるんだ!というのが第一印象だったんです。“キミスイ”の後、アニメ映画「HELLO WORLD」(2019年公開)がありましたけど、そのときは一瞬しか会っていないので。今回は(親同士の再婚による)義理のきょうだい役でしたし、実際に2人で芝居してみても演じやすいというか、心地いい瞬間がたくさなりました。
――劇中では浜辺さんとのキスシーンもありました。しかも、浜辺さんにとっては初のキスシーンだったとか。
北村:そうなんです。僕、それを知らなくて。後で聞いて、本当ごめんなさい!!って思いました(苦笑)。
――あのシーンでは三木監督からも細かい指示があったそうですね。
北村:あのシーンは雨が降ってる上に、歩きながらの芝居だったので、いろいろな調整が必要だったんです。キスに至るまでにどれくらいの距離を歩くとか、車が通り過ぎてから(キスを)するとか、状況を考えながら理央の気持ちを作っていかなくちゃいけなかったので。美波ちゃんも初のキスシーンで緊張していたかもしれませんが、僕にとっても結構ハードルが高いシーンでした。なので、無事に終えたときは、何か一つ乗り切った感じがあって、すごく印象に残っています。それに、あのシーン、何となく“キミスイ”の“僕”が桜田通くん演じる隆弘に殴られる雨のシーンを思い出すんです。あのときも乗り越えた感じがあって、それと同じものを今回のキスシーンでも感じました。
――今作では浜辺さんのほか、理央に想いを寄せる由奈役の福本利子さん、爽やかだけどどこか天然な和臣役の赤楚衛二さんなど、比較的年齢の近いキャストが揃いました。現場の雰囲気はいかがでしたか?
北村:こういうことって珍しいんですけど、みんな僕のことを“お兄ちゃん”的に扱ってくれました(笑)。今回は同級生役ということもあったので、みんなとも最初からタメ口でいこうって話していたんです。なので、すごく楽しい現場でした。特に赤楚くんは生まれながらの“後輩感”があるというか(笑)。それこそ、美波ちゃんとかがツッコミを入れられるくらい(笑)。実年齢では赤楚くんの方が年上なんですけど、気楽にお話しできました。
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