そんな“おじさんのギャップ萌え”という昨今のトレンドを押さえつつ、本作が描き出すのはもっと根源的な「“推し”を持つことは、人生を豊かにする」というメッセージだ。
小路は、“推し”がどれだけ日々の原動力になるか、ひいては人生をどれだけ豊かにするか身をもって知っている。だからこそ、推しアイドルのグッズを職場に持ち込む部下にも「これぐらいはうちの課ではかまわない。仕事のモチベーションも上がるだろう」と温かい目を向ける。
「課長が、推しは仕事のモチベーションになるって言ってくれて嬉しかったです!」「こういうの、無駄って言ったら無駄ですけど、これがあるから頑張れるんですよね~!」という部下たちの言葉は、“推し”を持つ者なら誰でも共感できるものだろう。
「“推し”のいる充実した暮らし」の心浮き立つ感じをみごとに表現する小路役・眞島。だが一方で、周囲に詮索されるのを避けるため小路自身は「パグ太郎愛」をカミングアウトしていない。
「人の『好き』を大事にするのは、難しい」としみじみ語る小路。今後は、小路が“おじさん×カワイイもの”のギャップに対する偏見とどう向き合っていくのかが描かれることになりそうだ。
第2話は8月20日(木)に放送する。
「パグ太郎ガチャ」をしているところをイケてる青年・ケンタ(今井翼)に見られてしまった小路。後日、小路はあろうことかケンタと職場で再会する。
焦る小路に、ケンタは「俺の前では隠さなくて大丈夫です」「あんなキラキラした顔でガチャやってたら、わかりますよ。同志だって」と告げる。ケンタは“同士”だったのだ!小路は43歳にして初めての同志の出現に戸惑いながらも喜ぶ。ふたりはLINEを交換し、スタンプ選びに迷い、既読スルーにヤキモキしつつも、同志のいる生活を楽しむ。
週末、小路はケンタに誘われ、初めてのファンシーショップへ。だが小路は、男2人で買い物をする自分たちに向けられる目線が気になり、思わず別行動を提案してしまう。
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