1st ep「PARADE」をリリースするMORISAKI WIN「人との繋がりはこれからも大事にしていきたい」

2020/08/19 08:00 配信

音楽

ライブがすごく好きと言うMORISAKI WIN撮影=平岩享


今までずっと人見知りですって言ってたけど、全然人見知りじゃなかった(笑)


――メジャーデビューから1カ月以上が経ちましたが、ご自身の中で今一番感じていることは何ですか?

MORISAKI:レコーディング中、それも初日に思ったのが、すごくいい環境、いいスタッフの人たちに恵まれたなって。ソロとして初めて録った「パレード - PARADE」のレコーディングを終えて、それを聴きながら帰っている時に、本当にそう思ったんです。僕、映画でもクランクインのファーストカットってすごく大事で、そこがうまくカチッとハマると、これなら大丈夫って感覚があるんですけど、それと同じようなことをレコーディングの初日に感じて。成功する予感しかないというか(笑)。

――このチームならイケる、と。

MORISAKI:そう、本当に“チーム”って感じがします。先日、ソロアーティストとして初めて出演する音楽番組の収録があったんですけど、自分の中では思うように歌えなくて、すごく悔しかったんです。でも、後ろを振り返ると、僕のチームのスタッフがずらっといてくれてて。そのときに、MORISAKI WINはソロアーティストであるけれど、このチームのフロントマンとして表に立つんだっていう気持ちになって……。それは今も日に日に強くなっています。

――ホームページで公開されている動画「MORISAKI WIN Interview“After the first recording”」の中で、これから世界に飛び出していくために「自分に必要な武器をどんどん新しく身につけて、いろんな武器で戦っていけるように日々精進していきたい」と話していました。先ほどもレコーディングを経て「武器が増えた」とおっしゃっていましたが、現時点でそれは何だと感じていますか?

MORISAKI:(しばし考えて)現時点での僕の武器って多分、その場を一つにできること。それは音楽の現場でも芝居の現場でもそうなんですけど、僕がフロントマンとして立ったときに……いや、分からない、心の中でコイツうぜぇって思ってる人もいるかもしれない(笑)。でも、多分、みんなのことをシュッと一つにできるというか。こういうの、何て言えばいいんですかね……。

――その場にいる人の心を摑む?

MORISAKI:あ、それです!(笑)

――(笑)。心を掴むコツってあるんでしょうか?

MORISAKI:コツなのかどうかは分からないですけど、そこにいる人を愛すること。何か、自粛期間中に改めて感じたことがあって。今まで僕はずっと人見知りですって言ってたんですけど、誰にも会えなかったり、リモートでしか会えない中で、俺、全然人見知りじゃないなって(笑)。むしろ人が大好きなんだって思ったんです。なので、人との繋がりっていうのはこれからも大事にしていきたいです。

――人に対する愛みたいなものって、いつ頃からMORISAKIさんの中に根づいているものなんですか?

MORISAKI:それは母親がいつも言ってることなんです。人間って、例えば同じ言葉でも言い方によって全然感じ方が変わるじゃないですか。だから、一番大切なのは愛なんだよって。あと、母親には小さい頃から「ありがとう」と「ごめんなさい」を言うタイミングを間違えないでと、よく言われていました。言える人になりなさいじゃなくて、言えるのは当たり前だから、言うタイミングを間違えないでって。この2つの言葉は、遅れてもダメだし、早すぎてもちょっと違う。言うべきところで絶対に躊躇しちゃダメだって。

――素敵なお母様ですね。

MORISAKI:なんて、こんなこと母親の前で言えって言われたら、絶対言えないですけど(笑)。でも、この教えは僕の中ですごく大きくて。そこはこれからも忘れないようにしようと思ってます。

取材・文=片貝久美子

関連人物