2.5次元「ゾンビランドサガ」ライブにはあの“伝説の山田たえ”もフル参戦<本西彩希帆インタビュー>

2020/08/23 05:00 配信

2.5次元 インタビュー

星川リリィ役・高梨莉はアニメ版フランシュシュの…?


――舞台版のフランシュシュはどんな感じですか?

本西彩希帆:ゆうぎり役の坂本澪香ちゃんは19歳(取材時)なのにとてもセクシーで、花魁(おいらん)のゆうぎりにぴったりだし、二階堂サキ役の鈴木友梨耶ちゃんは明るく元気で、みんなを引っ張ってくれる存在。紺野純子役の北原侑奈ちゃん、水野愛役の松岡里英ちゃん、山田たえ役の森田亜沙美ちゃんもそれぞれ個性的で、一緒にいても、稽古を見ていても楽しいですね。

そして、星川リリィ役の高梨莉ちゃんは最年少、小学6年生(取材時)なんですけど、ダンスがめっちゃうまい! 実は莉ちゃんは、テレビアニメ版でダンスのモデルをしている子なんですよ。

「星川リリィ役の高梨莉ちゃんのダンスは注目ですよ」(本西彩希帆)撮影:鈴木康道


――モデルというと?

本西:アニメのダンスシーンは3DCGで描かれていて、そのCGの動きを撮るための、元のダンスを踊っている子なんです。だから、ある意味フランシュシュのダンスの本家なんですよ。普段話しているときは「小学生だなあ」ってホッコリするんですけど、ダンスレッスンになるとスイッチが切り替わって本当にカッコイイです。

アニメファンの方は元々のキャラクターが好きなのだと思いますけど、舞台を見ていただければ、演じている子たちのこともきっと好きになってもらえるはずです。

――そんな個性的なメンバーの中で、本西さんは源さくらの役作りをどう考えていますか?

本西:原作アニメのさくらちゃんがあっての舞台版のさくらちゃんですが、全く同じにしようとは思わないし、自分だけのオリジナルをとも思ってはいないです。アニメで描かれている部分、ない部分というのがあるじゃないですか。

例えばですけど、怒られて、しゅんとして、そこまでは画面に映っているけど、カメラから外れて、しゅんとした後は分からないっていう場面。その映っていない部分を補うのが役者で、そういうところで私自身を入れていこうと考えています。

原作のキャラクターに、役者として自分をどれだけ近づけられるか。2.5次元舞台に立つ魅力を語る本西彩希帆撮影:鈴木康道


――コスプレではなく、役者が演じる2.5次元の意味。かけ離れてもいけないし、ただアニメの真似をしてもダメなんですよね。

本西:それが2.5次元に立つ楽しさであり、難しさですね。ただストレートプレイの舞台も、2.5次元も、お芝居に違いはないんですよ。ストレートは脚本から読み取って、2.5次元はアニメや漫画の原作から読み取って、役のお芝居を作っていくというだけです。

違うのは、2.5次元はヒントにできるものが多いというところ。私はアニメが大好きだから、キャラクターと自分の距離を縮めていくということにすごく魅力を感じているんです。それを原作ファンの方から認めてもらえたときのうれしさは格別ですね。

さくらちゃんはキャラクターとしては元気な子なので、はっちゃけるところははっちゃけて、落ち込むときはズーンと落ち込んで、役を通して「ゾンビランドサガ」の世界を表現していきたいです。

――リアクションはアニメに負けず、楽しそうですね。

本西:リアクションも見どころですね。7人とも個性が全然違うので、驚き方一つとっても、7人の驚きが見えるんですよ。あっちを見てこっちを見てって、目がいくつあっても足りないと思うので、もしリピートで見られる場合は、一度目はさくらちゃん中心に、二度目はサキちゃん中心に、という風に見てみていただけると、楽しさがまた違ってくると思います。

取材・文:鈴木康道