上田桃子、畑岡奈紗らが「全英AIG女子オープン」への意気込みを語る!

2020/08/21 04:00 配信

芸能一般

女子ゴルフの今季初となるメジャー大会「全英AIG女子オープン」が、いよいよ8月20日に開幕。WOWOWでは、大会の模様を4日間にわたり放送する。

2019年、渋野日向子が日本女子42年ぶりとなる海外メジャー制覇を果たした同大会。今回は、新型コロナウイルスの影響で無観客にて開催されている。

日本勢は大会連覇を狙う渋野に加え、エース・畑岡奈紗ら、総勢7名がメジャー制覇に挑戦。大一番を前に、WOWOWが日本勢4名に行ったインタビューの模様を紹介する。

上田桃子 インタビュー


さまざまな葛藤を乗り越えて、上田桃子が全英で大暴れ宣言!Getty Images


――厳しい状況の中、試合を終えてイギリスにやって来られた今のお気持ちを聞かせてください。

上田桃子:不安が多い中での決断だったので、まずは無事にPCR検査も終わって練習ラウンドをできているので、来られて良かったという気持ちと、不安もまだありますけど、来たからには楽しみながらやりたいなって思っています。

――色々な思いがあるというか、決心されてきたと思うんですが、その辺りの心の動きを教えてください。

上田:やっぱりゴルファーである前に一日本国民として、感染してしまえば持って帰ってしまうかもしれないというリスクもすごく感じていたので、今回は見送った方がいいかなとも思ったんです。正直、今日本にいてもいつどこで感染するかわからない状態ですし。

AIGに出れると聞いた時も、ちょうど熊本が豪雨で大変な状況だったのですが、やっぱり自分がプロとして、少しでも「頑張ってるな」という気持ちにさせられるチャンスがあるのであれば、リスクも含めて全部色々考えた時にチャレンジをした方が良いんじゃないかなという風に思ったので、出ようという決断しました。

未だにこれが正解だったかはわからないんですけど、来たからにはまずは自分の健康を一番大事にして、あとは思いっきり暴れられる所は皆さんに届けるっていうのも自分の一つの使命でもあると思うので、そう出来るように頑張ろうと思います。

――昨年の大会ではイーグルを取っての決勝ラウンド進出、見事でした。

上田:もう、最後は意地でした。昨年はショットは結構調子がよかったのですが、パターが入らなくて。本当に苦しい展開がずっと続いていたんですけど、もう何でもいいからとにかく「入ってくれ」っていう気持ちでやっていました。

最後まで諦めないと良いこともあるなと思ったんですけど、昨年は(渋野)日向子ちゃんが優勝しているので、日本の選手にもチャンスのあるコースだったとは思うんです。でも今年は全く違うリンクスなので、日によって天候が荒れればスコアも本当に出ない苦しい状況にはなると思います。

このリンクスで自分が4日間どうプレーできるかが一番の楽しみでもあってこの大会に出場しようと決めたので、昨年の悔しさも晴らしつつ、しっかりプレーできたらなと思います。

――全英のイメージと雰囲気について教えてください。

上田:アメリカ本土の大会とは違って、ヨーロッパの選手も多く出てますし、ハイボールを打っている選手も少ないので、結構球のコントロールが難しい大会だなって思うんです。

今日1ラウンド回ってみて、昨年以上に距離よりもラインが大事なコースになっていると思うので、その辺はアメリカ本土の「どこでもとりあえず飛ばした方が良い」っていうコースとは違って、ライン取りがすごい難しいなと感じています。

――グリーン、ポットバンカーはどうですか?

上田:結構色々なことを想定して練習してきたんですが、思っていたよりはあんまり顎が高くなかったなという感じで。とは言えポットバンカーって手前側に付いちゃってテイクバックが取れないっていう時もありますし。ライがあんまり良くないっていうのも今日練習ラウンドをしている中でも多々あったので、バンカーはやっぱり難しいなって思います。

普通のコースよりも砂も重いなっていう感じですし、それに伴ってグリーンの傾斜もだいたいバンカーから先に下っているようなアンジュレーションになっているので。バンカーが全部悪いっていうわけではないですけど、入る位置と風とピンポジションによって気をつけなくちゃいけないなという感じです。

――中でも気になるホール、攻略ホールは?

上田:8番のショートはやっぱりキーになってくると思います。短いですけど右のバンカー入ったら絶対に欲張らず、ボギーで上がるぐらいの気持ちじゃないと往復ビンタを喰らいそうなホールなので、そこは気をつけなきゃっていう感じでした。

それ以外のポットバンカーは、グリーン周りに関しては何とか出来そうだなっていう印象なので、それ以上にティーショットでバンカーに入れないっていうことに神経を持っていけたらなと思っています。

――今回はコーチと一緒にタッグを組むことになっていますが、その辺りはいかがですか?

上田:正直、コーチがキャディーをしてくれなかったら出場するという決断は無かったくらい、すごく後押ししてくれたと言うか。こっちに来てからの調整もコーチがいることでどういうのが必要なのかっていうのと、決断を迷わずに出来そうだなっていう心強さもあるので、しっかり力を借りて頑張りたいなって思ってます。

――それでは改めて意気込みをお願いします。

上田:まずは一日一日、しっかり健康に気をつけて自分が出来る最大限の集中力で良いゴルフをしたいなと思ってます。そしてしっかり4日間プレーして、皆さんに楽しんでもらえるように全力で頑張ってプレーしたいと思います!