だがこのドラマの見どころは、“はしゃぐおじさんの可愛さ”だけではない。
見た目は「中目黒でダンスしてる人」みたいにイケてるのにキャラ萌えだというケンタを信じきれない小路は、ショップめぐりでも別行動を提案したり、急にそっけない態度を取ったり…なかなか素直になれない。
小路がそのことを謝ると、ケンタは「俺も、謝らなきゃなんですよね」と切り出した。実はケンタも、キャラ萌えという個性にオープンだと見せかけながら、自分の“推し”は小路にすらカミングアウトできずにいたのだった。
「言えないでしょ…わかるでしょ」と本心をさらけ出したケンタ。萌え感情の扱いにこなれていると思っていたケンタが実は自分と同じ葛藤を抱えていたことがわかり、小路はもう一段階深いレベルで彼に共感。ケンタも「誰でも彼でもオープンにする必要ってないと思うんですけど…俺、小路さんにはもう隠しごとはしないかな」と晴れやかに語り、2人の絆はより一層強まった。
この瞬間、小路とケンタの関係性は「モジモジしながら初めて“キャラ萌え”を打ち明けたおじさん2人」という限定的なシチュエーションを飛び越え、「誰にも明かしてこなかった心の核を初めて他人と共有できた喜び」という普遍的な感情に昇華した。
この感情こそがまさに、“同志”を持つことの尊さであり、醍醐味だ。演じる眞島と今井の遠慮がちながらも真っすぐな眼差しが、そこにリアリティーを与えている。
そんな2人の絆には視聴者からも「おじさんの気持ち、めっちゃわかる」「同志に出会えてうらやましい」「泣けるし微笑ましいおじカワすばらしい!」といった共感の声が続出。Twitterでは先週に引き続き、放送後に「#おじカワ」が国内トレンド1位となるなど多くの反響を呼んだ。
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