──いいですね。さらに、先ほどは、壁に背中を向けて描き始められたことにもとても驚きました。
HACCHO「自分は最初の入筆、いわゆる一筆目って劇的に緊張するんです。本当に神経を研ぎ澄まさなければなりません。そのため、緊張しないように一筆目は見ないで描くことにしています。ミスっても、この一筆目は自分が決めたんじゃないって思える理由がほしくて」
──絵筆だけではなく、手でも色を塗られるのですね。
HACCHO「もちろんです。ペイントにルールはないと思っています」
──最後の方では美容師さんのマッサージのように絵を揉んでいるようにも見えました。
HACCHO「よくわかりましたね。自分が生み出した絵に対してのコミュニケーションの一つです。絵だって緊張するんです。実際にマッサージをして『お疲れさまでした』と声を掛け、鏡で確認してもらう。そうすると、本当に絵がリラックスするんです。これはやるとやらないでは本当に全然違いますよ」
──最後にサインを入れる時、ネズミの絵を描かれていましたが、あれは、何かの影響なのでしょうか?
HACCHO「影響? 他にネズミの絵を描いているアーティストがいるのかどうかわかりませんが、完全に自分のオリジナルです。自分はチーズが大好物なんです」
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