オリジナル版の「24」は日本でも大旋風を起こし、私の周りは全員見ているという状態でした。でも、私は当時ちょっと天の邪鬼で、すごく気になっていたにもかかわらず「こんなにはやっているなんて…出遅れた!」と思って、見たことがなかったんです(笑)。
今回、日本版への出演が決まったのを機に見たら、19年前の作品とは思えないほど色あせない作品で…!
海外ドラマの流行の先駆けとなった作品ならではの、醍醐味(だいごみ)があるドラマだなと感じました。こんなに素晴らしいドラマに関われるなんて、非常に光栄で、純粋にうれしかったです!
実は、日本版のジャック・バウアーは誰だろう…と想像したときに、真っ先に浮かんだのが唐沢寿明さんでした。唐沢さんはどの作品でも役作りが完璧で、本番ギリギリまで楽しいお話をされるような余裕もある方。
唐沢さんとご一緒する現場は、楽しさの中に緊張感もあるので、とても刺激的なんです。でも、今回は残念ながら、現場ではお会いできなさそうで…。もっと近くで唐沢さんを見たかったです!
私が演じる七々美は、物語の冒頭から“スゴいことをやってのける人”なので、芝居でもなかなかできないような貴重な経験がいっぱいできますし、ワクワクしています。
演じているときは「見てろよ!」という気持ちで、とにかく唐沢さんがキーッとなるような芝居を心掛けています(笑)。「これはもう、一生のうちに2度とできない役かもしれない!」とかみ締めながら、日々演じています。
オファーを受けたときは、世界的な人気シリーズの日本版に参加できて、うれしいなと思いました。ただ、情報屋の役ということで、自分の周りにモデルがいないんですよ。それで、困ったなぁ…と。
相手のことは知ってるんだけど、自分のことは誰も知らない“謎の人間”を演じるにはどうしたらいいのかなぁ…と考えながら、ぼちぼち演じています。あまりしゃべると、謎じゃなくなるので、役の話はこのへんで(笑)。
とにかく今回はコロナ騒動の影響で、実際の撮影に入るまでに稽古する時間がたくさんあったので、今まで出た作品の中で回数的にはベスト3に入るくらい、1人で歩きながら稽古しました。おかげで、せりふが自分の体の中に染み込んでいるので、演じていても楽しいですね。
唐沢寿明さんとは以前、他局のドラマでご一緒したことがあるんですよ。そのときにいい人だなぁと思いましてね。「24 JAPAN」の主人公を唐沢さんが演じると聞いて、「よく見つけたな!」と。
人が良くて、正義感があり、家族思いで…もうピッタリだと思いましたね! どうやって決めたのか気になりました。
今回は仲間由紀恵さんとの絡みが多いんですけど、彼女と久々に再共演して「迫力がある女性だなぁ」と、以前は感じたことのなかった第一印象を持ちました。今までにない女性の迫力でしたね!
体全体からグッと出る圧みたいなものを感じて、「すごいなぁ。素晴らしい女性だなぁ!」と思いました。今後の撮影も楽しみです。
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