――「検事・佐方」シリーズ初の配信トークイベントが実施されますが、心境はいかがですか?
配信メディアはテレビや映画といった“映像メディア”と“舞台等の生のメディア”の中間にあるものとして、地盤を築いてきたように思います。適度な距離感があり、構成には計算が含まれながらも、どこか“生”に近い手応えも残している。
僕はこれまで、出演という形では接することなく活動してきましたが、今回は三ツ矢さんのお力を借りながら、新鮮な気持ちで臨みたいと思います。
――ドラマのみどころや撮影秘話などに加え、声優・三ツ矢雄二さんとのアニメトークなども予定されていますね。
三ツ矢さんのお名前を聞くと、即座に名作「タッチ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。それにとどまらず「さすがの猿飛」「パタリロ」など、三谷さんの手掛けた作品は、どれも粒揃いです。
僕が中学・高校生時代を過ごした1980年代、アニメーションの中で大活躍しておられ、さらには今をときめく“声優アイドル”の先駆けとも言える存在。
いわばレジェンドと言っても良い方です。こんなイベントを企画してくださるなんて、スタッフの皆さんには「何て事を仕組んでくれたんですか」と、感謝と恨めしさの入り交じった思いを禁じ得ません(笑)。
かつて「テレビ漫画」と呼ばれていたアニメーションが、1970年代から1980年代に掛けて、その地位を確立して行ったスピードや周辺を取り巻く熱量は、一ファンとして見ていても凄まじいものがあったと思います。
それまでは表立って取り上げられることの少なかった声優という職業があれよあれよと脚光を浴びていったその姿と、現在配信によって人気者になっていくYouTuberの方々の姿は、どこか相似形のように僕の目には移ります。
当時、その盛り上がりを、三ツ矢さんは業界の内側からどのように受け止めていたのか。どんな感覚だったのか。ぜひそんな事を伺ってみたいと思います。
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