全国に展開するフィットネスジム・JOYFITとのコラボソング「Limit」、もっと音楽を楽しもうというテーマを掲げたプロジェクト“MUSIC LOVERS ONLY PROJECT”に参加した「Terminal 着、即 Dance」もひと筋縄ではいかない彼女たちらしさに溢れた秀逸な仕上がりだ。
Mamiko「私たちがコラボでオファーをいただくときって、凄く自由にやらせてもらえるんですよ」
Rachel「伸び伸びさせてもらってますね。『Limit』もトレーニングへ後ろ向きな部分が歌詞にあるし、『Terminal 着、即 Dance』だって音楽を楽しむプロジェクトなのにいきなり飛行機に乗っちゃってますけど、私たちのスタイルを尊重してもらえて」
7月17日に先行シングルとして発表された「milk」は彼女たちの進化が確信できる曲のひとつ。これまでもバラード曲はあったものの、アコースティックギターをバックに、愛しさを繊細に歌のみで紡いだラブソングになっている。
Rachel「ラップをせず、歌をメインにした曲もやりたいなとはずっと話してたんです。だから、いつか作るだろうなと思ってたけど、それが今だったっていう」
Mamiko「この曲はめっちゃ歌詞を書き直したんです。いち部分とかじゃなくて、全部で5パターンあったのかな。テーマとした優しい愛は一緒だけど、恋愛じゃなくて、最初はひとりの曲でしたからね」
また、「Easy Breezy」と並びアルバムの顔となりそうなのがMVも公開される「Disco (Bad dance doesn't matter)」。彼女たちが愛してやまないフロアを軽快なポップチューンとして歌い上げている。
Rachel「こんなにまっすぐな曲って、あんまりないですよね」
Mamiko「この曲、元気でますよね。chelmicoの曲の中でもわりと応援してるというか、『それでいいんだよ』っていう感じです」
そこから続く「エネルギー」はライブへの想いを詰め込み、アンセムになりそうな存在感を誇っている。
Mamiko「『Disco (Bad dance doesn't matter)』からつながっていて。明るい曲をみんなで歌って踊るみたいな流れが凄く好きです」
Rachel「もう、これは願いというか。『Disco (Bad dance doesn't matter)』と『エネルギー』は私たちからのお祈りですね」 緊急事態宣言による自粛期間もあり、ネガティブな気持ちが入り込んでもおかしくないが、彼女たちがしっかりと前を見据えている証拠でもある2曲と言っていいだろう。
Mamiko「前はちゃんと向いてますね。もちろん、ネガティブにもなるんですけど、それを(歌詞として)書いて、みんながそういう気持ちになってもよくないし。だったら、楽しいことを思い出して『また行きたいね』っていう話ができた方がいいかなって」
Rachel「そういうことこそ、われわれがやるべきだと思うんです」
現状、新型コロナウイルス感染拡大の防止の観点から、リリースツアーが実現できるかどうかの見通しは立ってはいないが、アーティストとしてのモチベーションが落ちることはない。
Rachel「もちろん、ライブはやりたいですけど、今はまず曲をたくさん作っていこうかなっていう。今回、アルバムには収録できなかった曲もたくさんあって。それまで、自分の中で書きたいという感情がいつかなくなっちゃうんじゃないかっていう恐れがあったんですけど、そんなことはないっていうのがわかったし。あと、毎回アルバムやシングルをリリースするときはおしゃべりをメインにしたライブ配信をやってるんですけど、そういうのもやっていきたいです」
Mamiko「みんなに心配かけたくないし。元気だよっていうことはちゃんと伝えていきたいですね」
取材・文=ヤコウリュウジ
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