元宝塚男役トップスター・明日海りお、仙名彩世との収録は「現役時代にタイムスリップしていました」

2020/08/26 18:30 配信

音楽

「後悔のないように頑張ろうと思います!」


【写真を見る】笑顔でインタビューに答える明日海りお撮影=阿部岳人/ヘアメイク=及川美紀/スタイリスト=大沼こずえ/衣装=ジャンプスーツ(ディースクエアード)


――先日、6月26日に退団してから初めてのお誕生日を迎えられましたが、どのようにお過ごしになりましたか?

仲間と過ごさない誕生日って多分初めてで、不思議な感じでしたね。

今年はファンクラブ会員さんに生配信する企画を用意しました。直接ではありませんがコメントもたくさん寄せていただいて…。コメントを通じて交流することができてよかったです。スタッフの方にケーキも用意していただいて、誕生日を実感することができました。

1年って本当にあっという間ですよね! 去年は横浜アリーナでコンサートを行っていたんです。昨日のことのように思えるので、来年の誕生日もきっとあっという間に来るんだろうな…。だから後悔のないように頑張ろうと思います!

――宝塚を卒業し、今後してみたいお仕事などはありますか?

今は撮影をして、その後に取材を受けて…というような形のお仕事を多くさせていただいているのですが、そういったお仕事が続くと、やっぱり「歌いたいな」とか「体を動かして踊りたいな」とか、「お芝居の中で役として動きたいな」とか、そういう思いが湧いてきます。

撮影もその時求められている雰囲気を演じるという意味では同じだと思うのですが、なんかもっと体を使って表現したいなと。そういう場は増えたらいいなと思います。

――退団してから感じたことやどのような役者になっていきたいという思いを教えてください。

これまではファンの方との物理的な距離もそばにあったんですよね。舞台と客席は同じ空気を共有していますし、お稽古期間も皆さん熱心に会いにきてくださったり、お手紙をくださったり…。いつも寄り添ってくださっていたので、今はとても寂しいです。

でも作品を届けられるようになったら、この期間の寂しい思いを払拭させるようなものをお届けしたいなと。「こんなの見たかった!」とか、「こんなのやるんだ!」という驚きを提供できたらいいなと思います。

また、宝塚で男役をしていたから、サバサバしていてオーラがあって…。というのは、皆さんから見たらそうなのかもしれないけれど、私の個性とは違う気がしているんです。

だから(宝塚の元男役というイメージに)凝り固まりたくないなと。宝塚出身っぽくないように見えていくことも必要だと思うんです。

舞台もそうですし、映像のお仕事の時も作品の世界に染まる必要があるので、その“男役っぽさ”が邪魔になってしまうこともあるかもしれないですよね。だからそういった意味では切り替えて、新しいことをたくさん吸収し、そこに自分らしさを加えていきたいです。

同い年の役者さんと比べたら初心者ですし、これから新しいことを学ぶというのはとても時間のかかることだと思います。でもそういっていてもしょうがないから(笑)!根性と体力は宝塚で培ってきたので、頑張りたいですね。