9月13日から海外ドラマ「アンという名の少女」(毎週日曜夜11:00-11:45ほか、NHK総合)がスタートする。
同作は、カナダの作家・モンゴメリの小説「赤毛のアン」をドラマ化。2017年にカナダで放送され、今回が日本の地上波での初放送となる。舞台は19世紀後半のカナダ、自然あふれるプリンス・エドワード島に住む年老いたきょうだい、マシューとマリラの元に孤児院で育った少女・アンが養子としてやってくる。おしゃべり好きで想像力豊かなアンが、さまざまな悩みを抱えながらも、真っ直ぐに立ち向かい成長していく姿を描く。
「赤毛のアン」といえば、世界中で人気の小説。アニメなども放送され、物語のあらすじや登場人物の名前などを知っている人も多い。そんな不朽の名作「赤毛のアン」がドラマ化することによって、子供から大人まで世代を越えて楽しめる作品となっている。
まずは、原作でも描かれている登場人物がそれぞれ抱えている悩みや生い立ちが、映像化されることにより、さらに胸に響く内容となり、見た人が考えるきっかけになるというところだ。
チーフプロデューサーの原田由香里さんは「舞台は19世紀のカナダですが、日本や諸外国が抱える社会問題が多く描かれています。アンは学校でいじめや不登校を経験しますし、フェミニズムの動きやジェンダー、マイノリティーに対するさまざまな偏見を感じさせるテーマが毎話出てくるので、個々を認め合おう、多様性を認め合おうというメッセージを感じることができる作品です」と語った。
また、主人公のアンの生い立ちがきちんと描かれているというところも見どころ。原田さんは「原作でも触れられていますが、決して幸せとはいえないアンの過去の生い立ちが、ドラマでもきちんと描かれます。孤児院でのいじめの様子や、前の家族から乱暴に扱われるシーンなども」と小説だけではなかなか感じることができない場面もあると明かした。映像で表現されているからこそ、リアルにより身近に問題を感じることができる、考えることができる内容となっている。
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