話題は、劇中で今ヶ瀬(成田)が恭一(大倉)に耳かきをするシーンの話に。
自由演技のワンカットでおこなわれたというこの場面について、大倉が「気持ちよかったです。(成田が)めちゃめちゃ怖がって優しくやってくれた」と話すと、成田は「怖いですよ!やったことないですもん。最初に“さわーっ”てやって、くすぐったいって言われたの覚えてます(笑)」と言い、「1番疲れたシーンなんじゃないかな」と振り返った。
また、行定監督は「あれが男女のシーンだったら、“何が生まれるの?”ってなるので、カットしてる部分だと思うんですよ。でも、男同士のラブストーリーだから恋の入り口やプロセスが丁寧に描かれる。テレビを見ながらポテトチップスを食べて、頭を触るシーンにしても、男同士だとこうも違うんだ。男同士っていいなぁって現場で言ってました」とコメント。
成田もこれに同意し、「男同士だと言わなくてもいい言わなくても伝わってるっていうことが多いのはありますね」と、“男性同士ならでは”の空気感や居心地の良さについて感想を述べた。
最後に、大倉は「役が男性と男性なだけで、きれいなシーンもいっぱいあって、すごくピュアなラブストーリー。色んなものを見つめ直すこの状況下で、この映画が公開されることが喜ばしい。自分にとって幸せなことですね」とコメント。
成田は「(本作を鑑賞した)みんなの意見がそれぞれ違う。見終わった後に『すごく話したい』と言ってくれる人が多いんです。人の数だけ見方があるし、それぞれ恋愛のカタチがあって当たり前。他人事じゃなく見ることができる」と魅力をアピールした。
行定監督も「“登場人物たちの気持ちを観客に分かって欲しい”って思わせる脚本が多い中、この作品は登場人物たちが無自覚。みんな気持ちをかけ違って、すれ違うけれど向き合う瞬間があります」と話し、「真実味をもって見てくださっている方の反応がたくさんあります。想像しているよりも面白く、リアリティを感じながら見られる作品なので、参加型の映画になっています」と伝えた。
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