「みんなの力が結集した舞台」と大竹しのぶも太鼓判! 「身毒丸」がいよいよ開幕!!

2011/08/25 23:47 配信

芸能一般

身毒丸を矢野聖人、継母・撫子を大竹しのぶが演じる(写真左から)撮影=渡部孝弘

舞台「身毒丸」の最終舞台稽古が都内で行われ大竹しのぶ、矢野聖人、演出家蜷川幸雄氏が取材に応じた。

同作は、母を売る店で父が買った新しい母・撫子(大竹)と、幼いころに亡くした母を慕い続ける少年・身毒丸(矢野)との禁断の母子像を描く物語。身毒丸役の矢野は「身毒丸オーディション」で8523人にのぼる応募者の中から選ばれ、蜷川氏に「叙情的なゆらめきがある」と言われた19歳の大型新人。また、過去に武田真治、藤原竜也で上演されているが、ラストがこれまでとは違うものになっている。

本番を翌日に控えた大竹は「お客様がどんな反応をするのかすごい楽しみなのと、自分自身が舞台を楽しみたい」と目を輝かせる。一方、矢野は「ずっと緊張して、きのうからおなかが痛いです。一生懸命やるだけなんで、あとは無事に終えれたらなって思ってます」と緊張気味。蜷川氏は「うまくいくかドキドキしています。孫を見るじいさんという感じですね」と語り、矢野の起用理由を「武田さんや藤原君とはまた違った、新しい感覚の人を探してたんです。矢野君は、繊細で壊れそうな感じだなと思いましたね。今は壊れかかってますけど」と取材陣を笑わせた。

最後に見どころを、矢野は「誰がやってきたっていうのは考えずに、本当に新しい身毒丸を作ってやっていきたいです」と意気込む。大竹も「(キャリアの)上、下関係なく(矢野は)仲間。スタッフの皆さん含めてみんなで作ってます。寺山(修司)さん、蜷川さん、(作曲の)宮川彬良さん皆さんの力が結集した舞台でドキドキしています」とアピール。蜷川氏は「大竹さんの演技をみて変えた新しい結末も見どころです」と締めくくった。