藤子・F・不二雄好きにはたまらない! 名作が館内を彩るミュージアムが完成!

2011/08/26 17:49 配信

芸能一般

メディア向け発表会に出席した伊藤善章館長、藤本正子さん、阿部孝夫川崎市長(写真左から)

「ドラえもん」「パーマン」「キテレツ大百科」など、人気漫画を生み出した故藤子・F・不二雄氏の作品を展示する「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」が、ドラえもんの誕生日である9月3日(土)にオープンを控え、報道陣向け内覧会が8月22日に行われた。

同ミュージアム構想は、「ずっと応援してくれたファンに恩返しがしたい」という藤子・F氏の妻、藤本正子さんの思いから始まり、藤子・F氏の「夢」「希望」「友情」「勇気」「大いなる好奇心」「人を愛する優しい気持ち」などのメッセージを広く発信するため、50年近く住んでいた川崎・多摩区に建設が決まった。

内覧会に合わせ、メディア向け発表会に臨んだ正子さんは「おしゃれな空間になり、大変満足しています。多くの原画をバラバラではなく1カ所に保管できることがうれしいです。漫画家を志してから、黙々と仕事をしてきた一人の男の仕事を見てやって下さい」と、構想から12年を経てついに完成したミュージアムへの深く熱い思いを語った。

ミュージアムは3階建て。「ドラえもん」「オバケのQ太郎」「パーマン」などの貴重な直筆カラー原画を常設した展示室には、原画のほか、展示台の引き出しに、パーマンの変身セットなど作品にまつわるグッズが置かれている。また、藤子・F氏の愛用の机と膨大な蔵書・資料本を展示し、仕事場を再現した「先生の部屋」や、結婚前の正子さんへの手紙や娘たちのために書いたイラストなど、藤子・F氏の人となりが伝わる「先生のにちようび」、オリジナル短編を上映する「Fシアター」なども造られた。さらに、3階の屋上「はらっぱ」には、「ドラえもん」に登場する土管のある“いつもの空き地”を再現。“どこでもドア”や広場奥には高さ5mの「ピー助」の背中に乗ったのび太とドラえもんの姿も。「はらっぱ」から見える山の中にはキャラクターが隠されていて、何度来ても楽しめる仕掛けになっている。

「はらっぱ」につながる屋上には、「アンキパン」「ふわふわ卵のドリアもん」「ドラみみケーキ」「スネ夫ヘアーチョコクレープ」などオリジナルメニューが楽しめる「ミュージアムカフェ」も併設され、藤子・F・不二雄作品の世界観を目でも口でも堪能することができる。

入館料は大人1000円、中高生700円、4歳以上の子供500円、3歳以下は無料。施設は日時指定の完全予約制。