——翔真の役作りは、どのようにして構築していきましたか?
まずは台本を読んだ自分の感覚を信じて進めてみる構想でしたが、テーマのひとつが支え合いということもあり、高橋さんの演じ方によって、ふたりで空気感を作っていけたらなと考えました。
また稽古で田村さんが「ここの翔真は、実はウソをついているんだよ」と小出しに教えてくれるので、「えっ、これはウソだったんだ!」というところから、またひとつ変化するんですよね。「騙しているつもりはないけど結果的にウソついちゃった」みたいな感覚で、稽古を進めています。
——時子を演じる高橋由美子さんの印象を教えてください。
最初にお会いした時から、高橋さんの器の大きさなのでしょうか、受け止めてくれる力を感じます。それは座組全体に対してかも知れませんが、とても大きな力で…抱擁力という表現が近いんでしょうかね。僕らは、すごく不思議な包まれ方をしていただいています。人間としての大きさを感じます。
——さらに矢部太郎さん・伊藤修子さんという、個性的な共演者についても伺えますか。
矢部さんは田村さんから「ここはちょっと任せるわ」とアドリブを頼まれているのですが、そこで果敢に戦っている姿がめちゃくちゃおもしろいです。よくメモを取る役なのですが、気づくとおもしろいことをしていたりもします(笑)。
伊藤さんは伊藤さんにしか出せない、なんとも言えない空気感があります。共演していて安心しますし、「実際にいそう!」と思わせる力がすごいですよね。
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