俳優の本郷奏多が、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)第22回「京よりの使者」(8月30日放送)で関白・近衛前久(このえ・さきひさ)役で初登場。さっそく存在感を見せつけた。
同作は、史料がほとんど残っていない20代の明智十兵衛(光秀=長谷川博己)の青春時代から始まり、織田信長、斎藤道三、今川義元、松永久秀、さらに豊臣秀吉や徳川家康といった英雄たちが天下を狙って戦う群雄割拠の時代を描く物語。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時撮影がストップ。6月7日に放送された21回「決戦!桶狭間」を最後に、新エピソードの放送も休止していた。
本郷が演じるのは、若き関白・近衛前久。公家でありながら政治に介入する変わり者で、幼い頃、近衛家に拾われた伊呂波太夫(尾野真千子)ときょうだいのように育った過去を持つ。
久々の放送となった30日、本郷演じる前久が本編に初登場。序盤では、家臣である三好長慶(山路和弘)に権力を握られて「帝が何ほどのものですか」とふてくされる第13代将軍・足利義輝(向井理)を「言葉が過ぎる!」と一喝。一方で、長慶の家臣・松永久秀(吉田鋼太郎)とも向き合い、「将軍を亡きものにせんと企んでおる輩がいるというのじゃ」と、にらみを利かせてけん制した。
緊迫した政治シーンとは対照的に、姉代わり・伊呂波太夫とのシーンでは、29歳とは思えない少年のような魅力を発揮。伊呂波太夫に「さき様」と呼ばれ、さいころ遊びで伊呂波太夫に負けて「ううっ!」「もう一度!負けたままでは終われませぬ」と顔をゆがめて悔しがる姿もチャーミングだ。
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